第207χ ページ28
船でまず海藤くんが船酔いで倒れ、千里ちゃんが食料庫の食べ物を食い漁り、斉木くんが船酔いで倒れ、窪谷須くん、燃堂くん、知予、心美ちゃんで斉木くんを寝室まで運んだ
「いや〜そん時の照橋さんが健気でよぉ、斉木の看病を名乗り出たんだけど……危ないからってヘアピン抜いてやったりしてよ〜」
「えぇっ?!」
私の声にみんな振り返った
「どうかしたのか?Aさん」
「あ、いや、なんでも……」
あの時、流れ的に私は才虎くんと千里ちゃんの見張りをしていたからそれは知らなかった……
じゃあ原因は…………
制御装置…………
斉木くんをちらりと見ると、ぐっと考え込んでいるような厳しい表情をしていた
《原因はそれだな》
うわー!!やっぱり……
(どうするの?斉木くん……)
《今考えてる》
(あ、でも救助来るんだもんね)
《いや、救助は来ない》
(……え?なんで?)
《一から説明する》
(うん……)
《まず、僕が寝ている間に制御装置が抜かれたのは気づかなかった。目を覚ますと海に沈んでいて、すぐに状況を確認して船が沈没している事に気がついた》
(うん)
《が、一つ問題があった。それは僕の調子が最悪だったことだ。謎の病のせいかと思ったが……》
(謎の病って船酔いでしょ?)
《船酔いでは無い。謎の病のせいかと思ったら制御装置が抜かれていたとはな》
(…………)
《いつもだったらこの場合船ごと瞬間移動か目立つのを避ければバタ足で近くの島まで押す所だが、体調がすぐれないので止めておいた》
(なるほど)
《そこで全員を近くの無人島に瞬間移動させる事にした。念の為食料庫も一緒に》
(え?じゃあ救助来るんじゃ……)
《上手くいったと思った。だが失敗だった。無人島についてすぐ僕はある重大なミスに気がついた》
(なに……?)
《それは……場所だ》
(場所?)
《それは近くなんてとんでもない遥か彼方に飛んでしまった》
(えぇっ?!)
《日本の近くで沈没した船の生存者がこんな地図にも載っていないような島にいるなんて誰が思う。よって助けには来ない》
(それはほんとにやばい……)
《僕が……何とかしないと……》
(私も協力するからね!!)
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トマト(プロフ) - まつりさん» 是非読みたいです!こちらこそこんな素晴らしい作品と出会いできて良かったと思います!ありがとうございます!これからも応援します! (2021年3月30日 10時) (レス) id: 86cec7f9c8 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - トマトさん» 読んで頂いてありがとうございます……!!書いていて良かったと改めて思いました(T_T)!とっても嬉しいお言葉……!!糧になります!!この後すぐ第6弾に移行してしまいますが、良かったら読んで下さいませ。更新頑張ります!!本当にありがとうございます! (2021年3月30日 9時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
トマト(プロフ) - この作品が大好きです!毎日更新お疲れ様でした!更新を楽しみにしています!頑張ってください! (2021年3月30日 9時) (レス) id: 86cec7f9c8 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - 黒豆粉さん» わあああ嬉しいお言葉!ありがとうございます!!まさに今更新を楽しみにしてくださってる方はいるのだろうかと考えていたので自信になりました!タイムリー!!笑 ありがとうございます!頑張りますo(^▽^)o! (2021年3月24日 22時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - 好きです!更新されるのを楽しみに待ってます!応援しています!頑張ってください! (2021年3月24日 22時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2021年3月20日 10時