Ψ後の晩餐5

第226χ ページ48

｢……あれ、良かった！どっか行ってたのか？後ろから叫び声聞こえたから振り返ったらもういねぇからよ｣

｢……Aすごい斉木くんにしがみついてるね｣

｢なんかあったのか？｣


簡単に言えばゲインロス効果だ
マイナスな状況からプラスの状況に僕が変えた為に好感度が上がってしまった
飴と鞭と言えば聞こえは悪いが、その様なものだ

少しやり過ぎたか……


｢とりあえず進もう！｣

｢だな！｣


全員揃い、先を進む
Aさんは僕に腕を巻き付け、両手で耳を塞ぎ固く目を閉じている為もう何も聞こえないし見えない

それから色々な仕掛けをクリアし進むと、途中で先が詰まり止まった


｢なんだぁ？詰まってんのか？進まねぇな｣


Aさんは安心したのか僕から腕を離し目を開けた


｢なんとかここまで来た……｣

《腕がちぎれるかと思ったぞ》

｢ごめん……｣


Aさんは後ろに人が来ていないか確認する為か、後ろを向いたその瞬間、ヒュンと音がした


｢ぎゃああああああ！！！｣

｢｢｢？！？！｣｣｣


Aさんは大慌てで前に進もうと前にいる海藤達を押し倒し、ドミノ倒しの様に前の客たちが次々と倒れていく

後ろを向くと、天井からぶら下がった生首がゆらゆらと揺れていた

Aさんが後ろを向いた瞬間、天井から降ってきた生首がちょうど目の前に来たというところだろう


｢どうしたのA……大丈夫？｣

｢Aさん大丈夫か？｣

｢A、何があった！？押されたのか？！俺がそいつぶっ飛ばしてやる……！｣


生首のサンドバッグだな


｢ごめん……！後ろ振り向いたら上から生首降ってきてびっくりしちゃった……みんな大丈夫？｣

｢あぁ、なるほどな｣

｢私達は大丈夫だよ｣

｢Aさん、無理すんなよ？｣


そういうお前も足震えてるぞ


｢お、前進んだぜ！｣

｢は、早く出ようぜ……！つまらなくて飽きちまったぜ全く……！｣

｢海藤くん足震えてるよー？｣

｢そ、そんなことねぇよ……！｣

｢あ、てめーバイキングで瞬を庇う様な事言っといて俺と同じ様な事言ってんじゃねぇかよ！｣

｢あん？｣

｢ああん？｣

｢ちょっと！！あんあん睨み合ってないで早く進もうよ！｣

｢あんあんはしてな｢いいからゆめのちゃん前進んで！！｣


その言い方はどうかと思う

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