Ψ後の晩餐4

第153χ ページ23

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……というわけで半ば強制的に連れてこられたわけだが……
大丈夫なのか？
まずAさんはトリックオアトリートの意味を分かっていない

本来、これの意味は"お菓子をくれなきゃイタズラするぞ"だが、Aさんは"イタズラしてくれなきゃお菓子あげないぞ"だと思っている


《トリックオアトリートの意味、ちゃんと分かってるのか？さっきの逆だぞ》

｢……あぁ！お菓子が欲しいならイタズラして！か！｣


だからドMか


《お菓子をくれなきゃイタズラするぞ、だ》

｢あ〜そっちか〜｣


どっちだ


｢斉木くんがそれ言うと冗談にならないから怖そう……｣


正解
さっき海藤にイタズラしたしな


｢あ、会場着いた〜！｣

《……ん》

｢どしたの？｣

《……あいつら……》

｢どいつら？｣


Aさんも辺りを伺うと、発見した様だ
燃堂、海藤、窪谷須、灰呂……


｢みんなも来てたんだー！！おーい！！みんなー！！｣

｢あっ、Aさん！Aさんも来てたんだね｣

｢おっ、Aさん久しぶりじゃねぇか！｣

｢お〜2号〜！｣

｢Aさんか。久しぶりだな｣


僕もいるんだが


｢みんな久しぶりだね〜！トリックオアトリート！ニャー！！｣


ノリノリじゃねぇか


｢｢｢｢はい！お菓子！！｣｣｣｣


覚えたてか
……海藤以外覚えたてだな


｢やったー！お菓子貰っちゃった！｣

｢というかAさんのそれ、なんの仮装だ？魔女……じゃねぇか……猫……？｣

｢ふっふっふっ……窪谷須くんブッブー。正解は…………｣

｢？｣

｢……アメリカンポリスでした！！！｣

｢ぅおっ？！｣


コートの前を開けて見せるな変態みたいだぞ


｢ななな中々いい趣味してんな……｣

｢はっ早くしまってAさん！！｣


窪谷須と海藤も照れてんじゃねぇ


｢っていうか系統バラバラじゃね？！｣

｢ま、まぁ色々ありまして……へへ｣

｢でもまぁ、に、似合っ…………ニアニアしてるやつがいるから気をつけろよ｣


お前だ


｢気をつける！とりあえず私と斉木くんはお菓子配ってくるね！あっちでビンゴしてるみたいだから、みんなも行ってきたら？｣

｢おっしゃ！景品見てくっか！｣

｢どっちが先にビンゴになるか勝負だ亜蓮！｣

｢ボランティアか！偉いね斉木くん！Aさん！｣

｢ビンゴって穴あけるやつか？お？｣


ゾロゾロとビンゴに向かい、やっと嵐がおさまった
……だがまだ嫌な予感がする
こいつらよりもっとめんどくさそうだ

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