Ψ後の晩餐4 (ページ22)

今日:32 hit、昨日:34 hit、合計:152,454 hit

第152χ ページ22

───────

……そしたらあの時はほんとに肉まんが熱くなって｢ぅあっぢぃ！！｣って女の子らしからぬ声を出しちゃったんだよね

斉木くんパイロキネシス使ってくれてありがとうだよほんと

願って5秒後には叶ってくれて嬉しかったよ……
舌火傷したなんて気にしてない

《トリックオアトリート》

知ってるよ、イタズラしてくれなきゃお菓子あげないぞ、でしょ？

《ドMか》

｢ってうぇえ？！斉木くん？！｣

《意味も知らないで子供たちにお菓子配りに行くつもりか》

｢斉木くん、海藤くんの家でハロウィンパーティーしてたんじゃないの？｣

《色々あってお菓子貰って帰ってきた》

あの公園で肉まんを食べてから2ヶ月が経とうとしている、今日はハロウィン

私は今から町内会の子供たちに会場でお菓子を配る係をしに行く所だった

斉木くんは海藤くんの家で窪谷須くん、灰呂くん、燃堂くんとハロウィンパーティー

だけど案外早く終わったようで、でっかいペロペロキャンディをあむあむしてる斉木くんに道で鉢合わせした

《……ところで、その格好どういうつもりだ？》

｢どうって……見て分からない？アメリカンポリスよん｣

目元でピースをしてウインクすると、ため息をつかれた

《これから子供にお菓子を配る服装じゃないな》

｢えぇっ？！どうしよう他に服何も持ってないし……｣

《はぁ。仕方ない》

｢？｣

《アポート》

ポンッと斉木くんの手に黒い布が現れた

｢これは……？｣

《魔女のコートだな。これを羽織っとけ》

｢わーありがとう……！！｣

コートを貰い、さっそく羽織る
あ、これもあったんだ
頭につけてっと…………

｢ってこれ猫耳じゃん！！……斉木くんこういうの趣味なの？｣

《コートが値下がってたからそれもついてきたんだろ》

コートの値札を見ると、￥2.000→￥1.500
猫耳￥500
と書かれている
なるほど斉木くんは2000円しか持ってなかったのか

《１ヶ月の小遣いが3000円だからな》

あ、今はリングつけてないんだった……
読まれた……

《2000円はコーヒーゼリーで返してもらうぞ》

｢了解でーす｣

リングをつけながらふと思った

｢斉木くんも手伝って欲しい！一緒に来て！｣