短編

好きって言ってみた(斉木 空助) ページ8

｢へぇ〜それ本気？｣

｢ほ、本気です……｣

｢そっか。じゃあ僕の所に今すぐ来てもらおうかな｣

｢え、でもロンドン…………｣

｢すぐに迎えに行けるよ、君には試して欲しい事がたくさんあるんだ｣

｢……それ私実験に使われたりしないですよね……？｣

｢あはは、そんな事しないよ。ただ楠雄の為に用意した物があるんだ、大切な君には特別にそれを先に試してもらおうと思ってね｣

｢試すってあんまりいい響きじゃないんですけど……｣

｢そっか、じゃあこの話は全部無かったことにしようかな｣

｢えぇっ？！私の告白も？！き、気まずい…………｣

｢じゃあ楠雄に直接試してもらう事にするよ。楠雄は僕のことが嫌いだから受け入れてくれないかもしれないけど、事情を全部話したら納得してくれると思うし｣

｢私の告白も告白を無かったことにされた事も全部ですか？！それは楠雄くんとも空助くんとも気まずくなるんじゃ…………｣

｢そうなっちゃうね。でも仕方ないよ、君に無理はさせたくない｣

｢空助くん意地汚い…………｣

｢なーんて、冗談だよ、はは｣

｢冗談になってない……｣

｢あ、じゃあ僕はやることがあるからまたね｣

｢…………これって結局告白無かったことにされたんじゃ…………｣





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空助くんは一応歳上なので敬語にしました。
あまり恋愛に興味無さそうだったので、結果はどっちか分からず……って感じですね。

※因みに楠雄くんは事情を全部話しても納得しません。僕のクラスメイトを巻き込むなと怒ります。

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