水族館 8 ページ43
《あれがデートじゃなくてなんなんだ……》
まぁ確かにそうかもしれない……
はたから見ればあれはデートだよね……
｢…………ごめん｣
私が悪いのかもしれない
でも綺麗に納得はできなくて、少しむつけたまま謝った
《君に何かあったらどうする。鳥束は信用できん》
｢なんもして来てないじゃん！水から守ってくれただけだよ！斉木くんだって心美ちゃんに水かからないように庇ってたじゃん！｣
《照橋さんに水がかかれば一緒にいた僕は周りの男たちに標的にされ目立ってしまう。実際水族館では僕に対する男たちの皮肉ばかりが脳に響く。さすがに楽しくもない場所でわーわー頭がうるさいと気が滅入る》
｢………………｣
それは確かにそうだ……
一緒にいたのがあの世界一の美少女照橋心美だということを忘れていた
斉木くん、辛かったのかな……
｢……辛いね｣
《別に今更なんとも思わんがうるさくてかなわない》
｢それなら心美ちゃん守るのは仕方ないよね｣
《……だが事の発端は僕だ。そこは悪いと思ってる》
事の発端は心美ちゃんだと思うけど……
でも誰も悪くないね、この状況は
こんな事で言い合いなんてだめだね……
というか寧ろなんか嬉しいかも……
今までの会話で思った
結構嫉妬してくれてる……？
｢ぷっ……ふふっ｣
《？》
｢斉木くん、鳥束くんが私を庇ってくれたの知ってる？｣
《？知ってるが》
｢じゃああの地震は…………ん？その前の大きな水しぶきも…………ぶぇっ！！｣
顔面に柔らかいフワフワな物が当たり、目を開け落ちた物を見た
…………これ、私がお土産コーナーで唯一可愛いと思ったイルカのぬいぐるみ……
｢くれるの？｣
ぬいぐるみを抱き上げ斉木くんを見るとそっぽを向いていた
でも"やる"と言われている様な気がする
｢ありがとう斉木くん！大好き！｣
ギュッとイルカを抱きしめると、プピィと情けない音が鳴った
｢あははっ！これ音鳴るんだね！！｣
《知らなかったな》
フッと笑った斉木くん
斉木くんはこんなのレジに持っていくタイプじゃないから、きっとアポートしたんだろう
でも貰った事に変わりはなくて
凄く嬉しいよ
｢斉木くん大好き！！｣
《もう聞いた》
───────
｢あ！斉木さん！昨日Aちゃん連れて帰っちゃったでしょ？！せっかく楽しくデートしてたのにな〜｣
《サメの餌になるかライオンの餌になるか選べ》
｢ひぃっ……！どっちも嫌ッス……！｣
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まつり(プロフ) - なぎさん» ほんとですか！？よかったです！！ありがとうございます！ちょこちょこ更新しますので是非ちょこちょこ見てみてください！！笑 (2021年4月14日 21時) (
レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - 面白かったです！！！ (2021年4月14日 21時) (レス) id: 6fc53c6f0b (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - パトさん» ああああパト様……！こっちも見て頂いたなんて嬉しいです！ありがとうございます！全然更新してないですし、もう放置気味でした……笑 でもパト様にそう仰って頂けるのはとても嬉しいのでまた更新しますo(^▽^)o笑 いつもご覧頂いてありがとうございます……！ (2021年2月27日 12時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - まつりさん、こんな作品も書いていらしたんですね。宣伝とかしてくださらないので、今の今まで全然知りませんでした。これはいい掘り出し物だ…… (2021年2月27日 11時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつり | 作成日時：2021年1月29日 9時
