ツーリング 2 ページ26
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亜蓮くんは私と同い歳だったこと
暴走族を辞め心機一転パンピーを目指していること
PK学園に通っていること
駐車場でおばさん達のように立ち話し、盛り上がった
｢だから敬語やめろ。な？｣
｢わかった！｣
｢そういえば、それじゃ歩くの大変だろ？家まで送ってやるよ｣
｢でも……申し訳ないよ……｣
｢別に後ろに1人増えたって変わんねーよ｣
｢わっ｣
亜蓮くんは私を後ろからひょいと抱き上げ後ろに乗せてくれた
｢ありがとう……っ｣
｢松葉杖揃えて横に持ってろよ｣
｢あ、はい……っじゃなくて、うん……！｣
｢もう片手で俺の腹に腕回せ｣
｢こ、こうかな……？｣
申し訳程度に脇腹辺りの服をキュッと握ると、"それじゃ落ちるぜ？"と私の腕をぐっと自分のお腹辺りまで引っ張った
そのまま私の体自身も引っ張られ、亜蓮くんの背中にピッタリくっつく
｢ご、ごめんなさいっ……！｣
｢ごめんじゃなくてこーじゃねぇと落ちんの！｣
｢うぅ……｣
"行くぞ"という言葉と共に発進し、私は緊張でギュッと抱き着く
今日は晴天で風も無かったが、バイクに乗るとそよ風が気持ちいい
バイクの後ろってこんな気持ち良かったんだ
眺めもいいし、最高
きっと私が乗ってるからスピードも緩めてくれてる！気がする！
｢気持ちいいね！｣
そう言っても返事はない
きっと聞こえてないんだ
でもすごく楽しい
1度一目惚れした相手に気持ちが戻るのは簡単な事で
私はまた亜蓮くんを好きになってしまった
そのまま移り変わる景色を見ていると、段々と見飽きた家の近くの景色に変わる
それと同時に寂しさが込み上げてきた
もう終わりかぁ……
まだこうしてたいな……
あっという間に家に着き、バイクは止まって風は無くなり、生暖かい空気に変わった
｢家ここら辺で合ってるか？｣
｢うん、ありがとう｣
家の場所はさっき教えていた
もう少し先、とでも言っておけば良かったかな
……変わらないか
ピッタリくっつけていた体を離すと、亜蓮くんは降りて私を後ろから優しく引っ張り降ろす
松葉杖を両脇に入れ、見送る体制をとった
｢ありがとうね、亜蓮くん。久しぶりに会えて嬉しかったよ｣
｢おー！Aは松葉杖なのも相変わらずなのか？｣
｢いっつもつけてるわけじゃないよ！たまたまなの！｣
ケラケラ笑う亜蓮くんにちょっと強めの口調で怒る
心から怒ってる訳じゃないけどね
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まつり(プロフ) - なぎさん» ほんとですか！？よかったです！！ありがとうございます！ちょこちょこ更新しますので是非ちょこちょこ見てみてください！！笑 (2021年4月14日 21時) (
レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - 面白かったです！！！ (2021年4月14日 21時) (レス) id: 6fc53c6f0b (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - パトさん» ああああパト様……！こっちも見て頂いたなんて嬉しいです！ありがとうございます！全然更新してないですし、もう放置気味でした……笑 でもパト様にそう仰って頂けるのはとても嬉しいのでまた更新しますo(^▽^)o笑 いつもご覧頂いてありがとうございます……！ (2021年2月27日 12時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - まつりさん、こんな作品も書いていらしたんですね。宣伝とかしてくださらないので、今の今まで全然知りませんでした。これはいい掘り出し物だ…… (2021年2月27日 11時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつり | 作成日時：2021年1月29日 9時
