Ψ後の晩餐

第15χ ページ15

さて、神社についたけど、それにしても人がすごいたくさんいる……


｢すごい人ですね……｣

｢ほんとだねーすごい人だな〜｣

｢そりゃそうよ〜お正月だもん｣

｢まったく……普段は神様なんか信じてないくせに初詣の時だけは……やだね日本人は〜｣

｢あはは……｣


あ、斉木くんそりゃアンタもだろって顔してる


｢あ！拝殿があるわ！みんなで神様にお参りしましょ！｣

｢そうですね！｣


と言ったところでお父さんが何故かお母さんに向かってパンパンと2拍手し始めた

何やってんだろ？


｢今年もママと仲良く過ごせますよーに｣

｢え？やだもうパパったら私に向かってやってどうするのよ〜｣

｢おいおい何言ってるんだ君も神だろ？なんたって君は僕の女神だからね｣

｢やだもーパパったらー｣


仲がいいなぁ、羨ましい！
斉木くんは呆れて見てるけど……

そんなこんなでしばらく並んでやっと私たちの番
4人並んで二礼二拍手

斉木くんはどんな願い事するのかな？
願い事なんて無さそう……
いや、集中集中

斉木くんともっと仲良くなれますように…………ってえぇ？！斉木くんだけじゃないだけじゃない、もっとお友達が増えますように……！！

一礼してから火照った顔をブンブンと振ったら、斉木くんに？みたいな顔された
なんでもないんですぅ…………

なんで私そんなに斉木くんと仲良くなりたいんだ……！！


｢あれ？！斉木じゃないか！！お前も来てたのか！｣


ん？この声は……


｢海藤くん！｣

｢えぇっ？！Aさん？！クックック、こりゃなんと言う運命の巡り合わせだ……！｣


マフラー長いな
引きずっちゃってるよ


海藤くんは私と斉木くんの後ろにいる嬉しそうにしている斉木くんご両親に気づいて、変な挨拶をしていた


｢海藤くんお参りまだでしょ？行っておいた方がいいわよ！｣

｢あっはい！そ、そうだすね！｣


そうだすね？


｢じゃあ神と対話してくるとするか……！｣

｢い、行ってらっしゃい……｣


海藤くんって…………


｢ねえ斉木くん、海藤くんって学校でもあんな感じなの？｣


そう聞くと、コクっと頷いた
やっぱりか……
そんなことを思ってると、海藤くんが戻ってきた
どんなお願い事したんだろ？


｢海藤くんは何お願いしたの？｣


お、お母さんナイスな質問


｢あ、いや、ひ……秘密だす！｣


まぁそうなるよね……


｢あれ？海藤くん！｣


ん？誰だろうこの人……

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