第546χ ページ8
｢私は気になってそのまま後をつけると、燃堂くんが現れ話し始めました。その時──｣
うわぁぁ植木鉢の事かな……っ。あれこそ見られてたらやばいよねっ……？
｢上から燃堂くんめがけて植木鉢が落ちてきたのです｣
やっぱり……！！
｢ぶつかる！と思ったその時、私は信じられないものを目撃しました｣
｢信じられないもの……？｣
分かってはいるものの、思わず質問してしまった
明智くんは私を見て、徐に頷く
｢植木鉢が突然、空中で軌道を変えたのです！！｣
これはもう言い逃れは出来ないと、斉木くんをチラリと見た
斉木くんは変わらぬ表情で明智くんの話を聞いている
あの時も何か対策をしていたのだろうか
でもさっきは明智くんの気配に"気づかなかった"って言ってたし……
これはもう言うしかないのでは……？
｢私はついに楠雄くんの超能力を目撃したと確信しました。何故ならこの場にいたのは私と楠雄くんと燃堂くん…………そしていかにもマジシャン風の男しかいなかったのですから！｣
｢…………え？｣
《マジシャングッジョブ》
マ、マジシャン……？え？どういうこと？
頭の上に？を並べながらも斉木くんを見ると、なんともまぁ性格の悪そうなニヤリとした顔をしていた
(斉木くん、明智くんの気配に気づかなかったんじゃ……)
《分身でも僕だからな。警戒は怠らないんだよ》
(なるほどね……流石斉木くん)
《無駄なんだよ。同じ思考が読めない空助や燃堂、Aさんと違ってあいつはテレパシーを出す。むしろ人より多く出すから存在を簡単に探知できる。いくら尾行しようが無意味だ》
とりあえずホッとした……良かった、これで安心だね。きっと明智くんの４つ目の疑問点も斉木くんは対策をしているんだろう
そう思うと、もう怖いものは無い
｢というわけで今回も決定的証拠は得られませんでした。そしていよいよ最後の不審な点……｣
《無駄だというのに……》
私の精神はもう何でも来い状態で、私の事では無いのに対策をしている自信があった
でもそれと同時に、何か少し嫌な予感もする
なんだろう……
この嫌な感じ……
｢これは楠雄くんの尾行とは違うのですが……いやぁ中々大変でした見つけるのが。記憶だけが頼りだったもので……｣
そう言いながら、明智くんは自分の胸ポケットに手を入れカサカサとまさぐった後、何かを取り出した
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きゅうり - とっっても面白くて何度も読んじゃってます！更新待ってます！ (5月1日 23時) (
レス) id: 951b8c82a0 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 面白すぎて3日かけて一気見しました！！！続き待ってます、、！ (1月6日 1時) (レス) id: 66961b81e7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆくえ - めっちゃ面白くて一気見しました！！続きが待ち遠しいです（笑） (12月29日 18時) (レス) @page22 id: 1a15f30eb5 (このIDを非表示/違反報告)
無記名(プロフ) - この小説を読んでる時間がほんとに幸せで楽しくて終始ずっとニヤニヤして読んでました笑是非また私を幸せな気分にさせてください！更新お待ちしております！ (10月14日 1時) (レス) id: 12db53baf5 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すき (8月2日 22時) (レス) @page22 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつり | 作成日時：2021年8月22日 14時
