第557χ ページ20
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「あー……腹減ったなぁ……」
「帰りラーメンでも食ってくか？」
「良いな。そうするか」
「私も今日は食べたい気分〜！」
学校終わり、いつものみんなで帰っている最中
海藤くんの一言でラーメンの気分になった
燃堂くん発信では無いのが珍しい……
「おっ！ラーメン行くんか？」
と思ったら燃堂くんが乗り出してきた
ラーメンと言えば燃堂くんだもんね
「あぁたまには貴様に付き合ってやるよ」
「いやオレっちは今日はいーわ」
(来ないんかい)
《来ないんかい》
「え？！ラーメンだぞ？！来ないのか？！」
「おー金ねーしな」
「金？何だよバイトしてんじゃねーのか？」
「いや今朝知らねーやつにどーしても金貸して欲しいって頼まれてよぉ」
「あ？何それ？詐欺か？」
「カツアゲか？」
「窪谷須くん落ち着いて……！」
眉を下げ険しい顔をする窪谷須くんをなだめ、燃堂くんの話の続きを聞いた
「何か道端でめっちゃ泣いてるボウズがいてよ。車に轢かれた猫を見つけたんだけど医者に連れてく金がねーってわんわん泣きやがるのよ。だからあり金全部渡しちまったんだわ」
「なんていい話……」
「……おぉう……」
なんて優しい燃堂くん、と涙が零れ、気がつけば海藤くんも窪谷須くんもポロポロと涙を流していた
「何だよそれめっちゃいい話じゃねぇか〜！」
「もう俺が奢ってやる！！」
「お？んだテメーら」
わっと叫んだ窪谷須くんと海藤くんにビクリと肩が跳ねた
いい話だとは思うけどちょっと感動し過ぎじゃ……
いつの間にか涙が引っ込み、冷静になった所で燃堂くんに聞いた
「その猫ちゃん助かった？」
「知らねーなぁ」
え？と目を点にする私の横から、海藤くんが更に燃堂くんに聞き出す
「その子と一緒に病院行ったんだろ？」
「お？何で？」
「いや子供だけじゃ大変だろ。お前も一緒に「子供？ボウズ頭に腕にタトゥーがびっちり入ったガチムチのおっさんだぜ？」
「「涙を返せ！！」」
ボウズ頭のことだったのね……
まぁどっちもボウズだよね……
「ボウズって子供の事じゃないの？！ゴリゴリの半グレじゃねーか！！」
「ボウズはボウズだろ。おっでもあれだぜ？ボウズつってもEX〇LEみてーな感じのだぜ？」
「余計やべーじゃねーか！！」
「まっ、まぁまぁ、一応誰であろうと轢かれた猫ちゃんを助けようとはしてたわけだし……！優しいボウズさんということで……」
《ボウズさん》
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きゅうり - とっっても面白くて何度も読んじゃってます！更新待ってます！ (5月1日 23時) (
レス) id: 951b8c82a0 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 面白すぎて3日かけて一気見しました！！！続き待ってます、、！ (1月6日 1時) (レス) id: 66961b81e7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆくえ - めっちゃ面白くて一気見しました！！続きが待ち遠しいです（笑） (12月29日 18時) (レス) @page22 id: 1a15f30eb5 (このIDを非表示/違反報告)
無記名(プロフ) - この小説を読んでる時間がほんとに幸せで楽しくて終始ずっとニヤニヤして読んでました笑是非また私を幸せな気分にさせてください！更新お待ちしております！ (10月14日 1時) (レス) id: 12db53baf5 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すき (8月2日 22時) (レス) @page22 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつり | 作成日時：2021年8月22日 14時
