第553χ ページ16
「どうした"くっすー"。今日は元気ないな」
海藤に"くっすー"というあだ名で呼ばれ、コブシとコブシをぶつけ合い平手同士で叩き合い手をガッチリと組むという謎の挨拶を交わし──……
「兄貴!!これペプシっす!」
窪谷須には兄貴と呼ばれ──……
「また沢山で押しかけて申し訳ない、部長」
灰呂には部長と呼ばれ──……
「ホント!毎日こんな大勢で押しかけて謝らないとだよね〜。斉木くんと……心美にね!」
「えっ?!私も?」
「本当は2人っきりがいいんでしょ?」
「大丈夫よ……く、楠雄さんとはいつでも一緒にいれるし……ねっ?」
照橋さんは彼女面していて
「そういうのは今やらないでくれない?2人でやりなよ」
Aさんは彼女では無くクールキャラになっていて
「見せつけてくれるじゃないのぉおお〜ちょっともぉコノコノぉ!」
燃堂は若干おネエキャラになっていた
まごうことなき失敗だな
さて、元の世界に帰るか……
「あれ?どこ行くの?」
踵を返した所である事が思い浮かんだ
この世界のAさんも心の声は聞こえない
……既に知っているのだろうか
知らずに指輪をつけていたとしたら、この世界線でのAさんとの関係はどうなっているのだろうか
「ん?どうした?斉木」
───────
「あっ!斉木くん!今戻ってきたの?どうだった?!」
学校が終わり、どうなったか気になって速攻で斉木くんの家にお邪魔した
まだわからないけど……石化した明智くんがいるという事は……
《結局最初に戻ったな》
「やっぱり……失敗だったんだね」
時計を見れば、石化が解除されるのはあと数分
「もう言うしかないんだね」
こくりと頷く斉木くんは、覚悟を決めた様だった
《そろそろ時間だな》
「そうだね……っ」
《石化解除》
斉木くんがそう言うと、石化していた明智くんにヒビが入った
ボロボロと落ちていく破片は消え、遂に生身の明智くんが姿を現した
「……ん?今……一瞬何か違和感が……まぁいい。それより白状してもらえませんか?」
《やれやれ……色々説明するのが面倒だな……》
「楠雄くんは超能力者なん……おや?」
何かに気づいた様なその言葉に、明智くんの目線の先を見ると、テーブルの上にある時計を見ている
早速気づいた様だ
「これ……日付が1日ズレてませんか?」
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きゅうり - とっっても面白くて何度も読んじゃってます!更新待ってます! (6時間前) (レス) id: 951b8c82a0 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 面白すぎて3日かけて一気見しました!!!続き待ってます、、! (1月6日 1時) (レス) id: 66961b81e7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆくえ - めっちゃ面白くて一気見しました!!続きが待ち遠しいです(笑) (12月29日 18時) (レス) @page22 id: 1a15f30eb5 (このIDを非表示/違反報告)
無記名(プロフ) - この小説を読んでる時間がほんとに幸せで楽しくて終始ずっとニヤニヤして読んでました笑是非また私を幸せな気分にさせてください!更新お待ちしております! (10月14日 1時) (レス) id: 12db53baf5 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すき (8月2日 22時) (レス) @page22 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2021年8月22日 14時