第551χ ページ14
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「一件落着はしたけど……それで斉木くんは転校する事になったんだ……」
また1人、斉木くんのベッドに寝転がり天井を見上げる
斉木くんが戻ってきてから2時間が経ち、また楠子ちゃんとなって行ってしまった
次は成功して戻ってくるかな
そう思いながら目を瞑った──……
───────
「ん……あれ……寝ちゃってた……」
ムクリと起き上がると、楠子ちゃんが椅子に座っていた
「あっ……おかえり……どうだった?」
《失敗だ》
「えぇっ!珍しいね、斉木くんが失敗なんて……」
斉木くんはおでこに手を当てため息をついた
随分苦戦しているようだ
《小2の僕が制御装置を着けた今の僕より強い事を忘れていた……1番の敵は自分だな……》
「過去の斉木くんは何か関係あるの?」
私の事をチラリと見た斉木くんは、またため息を着き口を開く
《……タイムリープの事を詳しく教えてやる》
「うん……?」
《今回のタイムリープの様に、意図的に過去に戻るにはルールが1つある》
ルール……?そんな物があるんだ
《それは同じ人間が同じ世界に存在してはならないのだ。同じ人間が2人いると誰かに気付かれた瞬間、過去の世界から強制的に追い出されてしまう》
「そうなの?!」
《その為変身能力で姿形を変えてからでないと過去にはいけない》
「だから楠子ちゃんだったんだ」
《先程も言ったが、このルールで最も厄介なのは"過去の僕"だ。姿形が違くてもテレパシーですぐに正体がバレてしまう》
「なるほど……!!」
《つまり過去の僕に見つかる事無く過去を変えなきゃならない》
「それは難しいね……」
言うなれば斉木くんvs斉木くんだ
世界で1番強い斉木くん……の過去の斉木くんは手強いわけだ
それってどうなるんだろう?
簡単に戦いだとして、過去の斉木くんが勝ってしまったら過去は変えられないんじゃ……
《そしてもう1つ厄介な事がある》
「もう1つ?」
斉木くんはこくりと頷くと、石化した明智くんを見…………「えぇっ?!何これ?!」
《ほんの少し過去を変えただけで未来は大きく変わる。バタフライエフェクトだ》
2人で見る石化した明智くんは私の知っている明智くんでは無く……髪はセットしているかのようにツンツンと立っていて、メガネをかけている
ピアスもつけていて少しチャラい見た目だ
こんな変わるの……
《この2つを対処し望む未来を手に入れる……!》
「頑張れ!」
《つーか誰コイツ?》
「……さぁ」
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きゅうり - とっっても面白くて何度も読んじゃってます!更新待ってます! (5月1日 23時) (レス) id: 951b8c82a0 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 面白すぎて3日かけて一気見しました!!!続き待ってます、、! (1月6日 1時) (レス) id: 66961b81e7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆくえ - めっちゃ面白くて一気見しました!!続きが待ち遠しいです(笑) (12月29日 18時) (レス) @page22 id: 1a15f30eb5 (このIDを非表示/違反報告)
無記名(プロフ) - この小説を読んでる時間がほんとに幸せで楽しくて終始ずっとニヤニヤして読んでました笑是非また私を幸せな気分にさせてください!更新お待ちしております! (10月14日 1時) (レス) id: 12db53baf5 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すき (8月2日 22時) (レス) @page22 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2021年8月22日 14時