第548χ ページ11
───────
《……行ってくる》
「行ってらっしゃい」
斉木くんはタイムリープで過去へ行った
私は斉木くんのベッドに横たわり、石化した明智くんを見る
「いじめか……」
──明智くんとの過去の話は全部聞いた
簡単な話ではないけど、とても完結に説明するならば、斉木くんは超能力者だということを隠していた小学生の頃、いじめられていた明智くんをこっそり助けた所、その場に名札を落としてしまい超能力者だと疑われてしまった模様
明智くんが超能力者だと疑わないよう過去を変えてくるらしい
「……斉木くんならきっとすぐ変えてくるよね」
「楠雄ー！！」
「わぁっ？！」
その声と同時にドアがバンッと開き、びっくりして思わずベッドから飛び起きた
「助けてくれ！スイッチのコントローラー逆向きにはめちゃって……これ超能力で外して……ってうわぁああ？！びっくりしたぁ！！えっ？！何これ？！楠雄……じゃない……てゆーか誰コレ？！」
石化した明智くんを見て驚くお父さんに、声をかけた
「お、お父さん……？」
「うわぁああ？！びっくりしたぁ！！」
お父さんは私にも気づいていなかったみたいで、本日2度目の驚愕の顔を見せてくれた
「Aちゃん……？」
「Aです……」
「アイツまたヘマしたのか〜？あれ？楠雄はどこ行ったんだ？」
「まぁヘマというか……色々ありまして……今はいないです」
「なんだよこんな大事な時に〜……」
大事な時なのは斉木くんの方なんだけどね……
「Aちゃん、これ外せる？逆向きにはめちゃってさぁ」
お父さんからコントローラーを受け取り、外そうと力を入れた
「ふんっ！！ぐぬぬぬぬ……っ」
「頑張れー！頑張れAちゃん！」
「ふんっぬぬぬぬ……！！」
「こ、壊さないでよ……？！」
「わからないっ、です……っ！」
「えぇっ？！それはだめだよ！！待って！怖い怖い待って！！」
「きぃいい〜！！外れない……！！」
はぁーっと長いため息をつき、１回全身の力を抜いた
これは硬い……中々外れないなぁ
「外れないですね〜……斉木くん戻ってきてからの方がいいかもしれないです」
「え〜いつ戻ってくるの？」
「何時間後とかですかね？」
「えぇっ？！そんなに待てないよー！もう！Aちゃんありがとうね！」
「あっ、はい」
お父さんは「楠雄のやつはどこに行ってるんだ全くもう！」とプリプリ怒りながら部屋を出て行った
ガチャンとドアが閉まると、目の前にシュッと斉木くん……いや、楠子ちゃんが現れた
《失敗だ》
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きゅうり - とっっても面白くて何度も読んじゃってます！更新待ってます！ (5月1日 23時) (
レス) id: 951b8c82a0 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 面白すぎて3日かけて一気見しました！！！続き待ってます、、！ (1月6日 1時) (レス) id: 66961b81e7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆくえ - めっちゃ面白くて一気見しました！！続きが待ち遠しいです（笑） (12月29日 18時) (レス) @page22 id: 1a15f30eb5 (このIDを非表示/違反報告)
無記名(プロフ) - この小説を読んでる時間がほんとに幸せで楽しくて終始ずっとニヤニヤして読んでました笑是非また私を幸せな気分にさせてください！更新お待ちしております！ (10月14日 1時) (レス) id: 12db53baf5 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すき (8月2日 22時) (レス) @page22 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつり | 作成日時：2021年8月22日 14時
