Ψ後の晩餐12

第536χ ページ46

｢さ、斉木くんはやめた方がよくない……？ほら、斉木くんって静かだからそういうのに向いてないというか下手そうだし……っ！喋らないしつまらないと思うんだよね！！｣

《だいぶ言ってくれるな》

｢す、凄い言うな……｣


ワタワタと説明すると、逆に不審がられた
海藤くんなんてほら、結構引いてる


｢どうすっか……｣

｢おう！おれっちあるぜ！｣

｢そっか｣

｢で、どうするか……｣

｢そっかじゃねぇよ！！シカトすんじゃねー！｣


燃堂くん可哀想……


｢照橋さん出せば皆見んじゃねーか？｣

《バカのくせに閃いてんじゃない》

｢おお確かに！！｣

｢いやでも出てくれねーだろ〜｣

《止めろ全く……》

｢いや私は？！私さっき出るって自ら立候補したんですけど？！｣

《それはほんとに止めろ》

｢なんで？！｣

《照橋さんなんて今でも十分に目立っているのにこれ以上広まったら手に負えんぞ……》

｢え？斉木くん無視？｣


確かに私と心美ちゃんじゃ天と地の差だけどさ……！！


｢今照橋さんいねぇしな〜｣

《まぁいないなら良かった……が？！》

(えっ？なに？どうしたの？)

《ちょっ、ちょっと待て……嘘だろ？》

(え？だからどうしたの？)

《そんな……よりによってすぐ近くにいる……だと？！》

(えっ？心美ちゃんが？)


別にいいじゃんと思ったけど、斉木くんは嫌なんだったね……
呼んじゃったら斉木くんにとってはめんどくさい事になるもんね


《マズイ……！このままだと後ろを通る……》

(みんな気づかないといいけどね)


奥の窓を見ると、ちょうど目の前を通る心美ちゃん


《気づくなよ……》


窪谷須くん達は気づかず話を続けていた


｢あっあの子めっちゃ可愛い｣


げっ！！


《お前帰れ！》


さっきの窪谷須くんにしばかれた内の1人が心美ちゃんに気づいたようで、ポロっと一言放ってしまったばっかりに、海藤くん達3人は"え？"と振り向いた


《チッ、仕方ない……！》


その瞬間──……


｢あれ？照……ぎゃああああ｣

《悪いがその子は視聴できません》


斉木くんがサイコキネシスで3人の目にポテトを飛ばし、刺した


｢いってぇぇぇぇええなんだァ？！｣

｢目に何か入った！！った！｣

｢目ェ熱っ！！｣


うわぁ痛そう……
塩って絶対目に染みるよね


《悪いが関わらせると面倒なんでな》

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