第523χ ページ26
ドン！！という大きな音と共に、遠くの場所で勢い良く炎が吹き出した
｢｢？！｣｣
なっ……？！えっ？！
なんで？！
｢今のは？！｣
《楠雄Eだ。アイツがしくじった……》
｢どういうこと？！｣
《分身し過ぎると制御出来なくなってくるようだ》
《お腹減っちゃって……》
｢何やってんだテメーー！！｣
《ここまでか……》
いつの間にか、地面の揺れや亀裂はすっかり無くなり、また静かな山に戻っていた
戻ったんだね
｢……？ど……どうなったの？止まったの？！｣
みーこは状況がわからず、焦った表情で斉木くんに聞く
《ああもう大丈夫だ》
｢え？！マジで？！海底着いてねーのに？！｣
《ああ》
｢何だよもー！！切り札あんなら先言えよ！！じゃあもう大丈夫なんだな？！｣
"もう大丈夫だ"そう言った斉木くんの表情は全然大丈夫そうでは無く、悔しさがガッツリと現れている
｢なんだよ……全然大丈夫そうじゃねーし……｣
あともうちょっとだったのに……
私のせいかもしれない
｢……なんかごめん……｣
俯くと、チリチリになった使い物にならないポンポンが目に入った
ポンポン以前に、私が使い物にならないじゃないか
役に立とうとしたのが悪かったんだ
ここに来ないことが、一番役に立ったのかもしれない
無言のこの空気がなんとも辛い
私の視線は地面だが、2人の視線が私に向いているのはなんとなく雰囲気でわかった
《……やれやれ……君は本当に疫病神だな》
うっ……
《君が着いてくると某名探偵並に巻き込まれる》
ううっ……
斉木くんの言葉がグサグサと心に突き刺さり、失血死しそうだ
《だがまぁ結局は僕がダブルの事を理解していなかったからだ。どっちにしろ今回は失敗だった》
斉木くんが私に向かって歩きだし、地面に落ちていたポンポンを拾ってくれた
《君の特権は守ったぞ》
えっ？特権……？
……！！
ハッとなり顔を上げると、微笑んだ斉木くんはポンポンを私の手に持たせ、頭に手を優しく置いてくれた
｢ありがとう斉木くん！！｣
そのまま通り過ぎて行った斉木くんを追いかけ隣に着くと、反対側にみーこも着いた
《それがなきゃ君が直接火の粉を浴びてたぞ。役に立ったな》
｢あぁ、このポンポン？｣
｢Aにポンポン渡して頭ポンポンとかラブラブかよー！｣
《お前そのギャグ自分で言ってて恥ずかしくないのか》
｢あ？！だって実際そうしてたじゃん！！｣
｢頭はポンだけだよ！｣
｢そこはどうでもいーわ｣
｢冷たい！！｣
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八分雨_(プロフ) - まつりさん» レスありがとうございます！！！！もちろん、絶対最後まで見ます！！！無理せずに頑張ってください！！楽しみにしています！ (2021年8月21日 6時) (
レス) id: 1ae85e2dd8 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - 八分雨_さん» わぁぁありがとうございます……！嬉しいです！！Twitterフォローもありがとうございます！！嬉しいです！ちょっと更新滞ってますが……良かったら最後まで見てやって下さい！ (2021年8月21日 5時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
八分雨_(プロフ) - 更新頻度めちゃくちゃに高くて今まで読んだ中で一番だったと思います！新参者ですが企画等、ぜひぜひ参加したいなと思いました！更新無理せず頑張ってください！小説のプレゼント企画すごく賛成です！長文失礼しました！ツイ名は八況です！よければ仲良くなりたいです！ (2021年8月20日 21時) (レス) id: 1ae85e2dd8 (このIDを非表示/違反報告)
八分雨_(プロフ) - こんばんわ！こちらのシリーズ小説通しで読んで楽しませていただきました！原作のものを少しずつ変えて書くのってすごいことだと思うので、めちゃくちゃ感動しました…！所々のお知らせ等も読ませていただき、Twitterの方もフォローさせていただきました！ (2021年8月20日 21時) (レス) id: 1ae85e2dd8 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - え？さん» わぁいありがとうございます！！長いですからね……お疲れ様でした！最近更新が止まっててすみません……これからも頑張ります(*^^*) (2021年8月18日 10時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつり | 作成日時：2021年7月3日 9時
