第504χ ページ3
「はい!風船取れたよ!……ステーション?アイ ウィル ガイド ユー」
「Oh!」
───────
「「ありがとうございました」」
「Thx!」
「いやぁ〜付き合ってくれてありがとう!」
「とんでもない!助けになれて良かったよ!」
Aさんは……どうだろう
灰呂は汗だくでふぅと額を拭う
やれやれ……
やっと片付いたか
「ちょっと休憩していかないか。ジュースでも奢るよ」
「え?!いーの?やったー!」
あそこまで親切してよく人にジュースを奢る気になるな……
すぐ目の前にある自販機
その向かいには広場があり、広場の庭の縁に3人で座った
奢ってもらった缶ジュースのフタを開けながら思う
こいつの登下校はいつもこうなのか?
だとしたら大変なんてもんじゃないな
「いつもこんな感じなの?灰呂くんは」
「いやまさか!僕がそんな善人に見えるかい?」
そう言いながら立ち上がり、まだ1口程しか飲んでいないジュースを座っていた場所に置いてゴミ袋を広げ始めた
「そりゃたまには道を聞かれたり、落とし物探すのを手伝ったり、急に産気づいた妊婦さんを病院に運んだりするけど」
「お、おぉ……!すごっ」
《普通の人はたまに妊婦を病院に運んだりしない》
そう話しながらしゃがんだ灰呂は、辺りに散らばっていた空き缶や、ゴミ箱に溢れかえっている空き缶を拾って袋に入れる
「今日はほんとたまたま重なっちゃっただけさ。見ちゃったら仕方ないだろ?」
「灰呂くん偉いよー!素晴らしいね君は!!」
そしてAさんは急に1人スタンディングオベーションをし始め、うんうんと頷く
誰なんだ君は
「全然率先して良い事しようって訳じゃないんだ……よっと」
と言いながら良い事してる訳だが
キュッと袋を結ぶ灰呂に、Aさんはまたも"偉い凄い今もやってる"と拍手した
「や〜灰呂くん偉いね」
と、感動しながらまた僕の隣に座る
"偉い"何回言うんだよ
感化されているんだろう、こういう事はすぐ真似をしたがるのがAさんだ
そして上手くいかないのがAさんなのだ
まぁAさんは置いておき、本当に今日がたまたまなら悪くない……
1人で帰らせてもらえない時は灰呂と帰るのが1番平穏かもな
「うわああー!助けてくれー!!」
「んっ?!」
「えっ?!何?!」
突然男の助けを呼ぶ声が聞こえ、3人で振り向いた
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八分雨_(プロフ) - まつりさん» レスありがとうございます!!!!もちろん、絶対最後まで見ます!!!無理せずに頑張ってください!!楽しみにしています! (2021年8月21日 6時) (レス) id: 1ae85e2dd8 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - 八分雨_さん» わぁぁありがとうございます……!嬉しいです!!Twitterフォローもありがとうございます!!嬉しいです!ちょっと更新滞ってますが……良かったら最後まで見てやって下さい! (2021年8月21日 5時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
八分雨_(プロフ) - 更新頻度めちゃくちゃに高くて今まで読んだ中で一番だったと思います!新参者ですが企画等、ぜひぜひ参加したいなと思いました!更新無理せず頑張ってください!小説のプレゼント企画すごく賛成です!長文失礼しました!ツイ名は八況です!よければ仲良くなりたいです! (2021年8月20日 21時) (レス) id: 1ae85e2dd8 (このIDを非表示/違反報告)
八分雨_(プロフ) - こんばんわ!こちらのシリーズ小説通しで読んで楽しませていただきました!原作のものを少しずつ変えて書くのってすごいことだと思うので、めちゃくちゃ感動しました…!所々のお知らせ等も読ませていただき、Twitterの方もフォローさせていただきました! (2021年8月20日 21時) (レス) id: 1ae85e2dd8 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - え?さん» わぁいありがとうございます!!長いですからね……お疲れ様でした!最近更新が止まっててすみません……これからも頑張ります(*^^*) (2021年8月18日 10時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2021年7月3日 9時