第359χ ページ37
───────
｢……A半には上がれるって言ってたよね？｣
｢もう18時ちけぇな｣
｢おい燃堂そのヤバい顔面を大い発揮しながら様子を見て来…って寝てる？！｣
最後に来てから30分くらいしか経ってないだろ
｢お夕食をお持ちしました｣
襖の奥で突然聞こえた声に、全員が振り返る
｢あ、どうぞ｣
(A…？じゃないなこの声)
そう、この声はAさんでは無い
透視で見えるのは知らない仲居だった
襖が開き、みんなガックリと肩を落とす
次々とテーブルに運ばれる様子をみんなでボーッと眺めていた
｢というかこの時間に夕食って早くないか？｣
｢A17時に上がってお腹空いたって言いそうだったから18時に夕食にしたんだよね。先に来ちゃった｣
｢あ、Aさんならもう上がったはずですよ｣
その話を聞いていた仲居が答えた
｢え？そうなんですか？今ですか？｣
｢20分くらい前ですかねぇ｣
｢じゃあもう40分には上がってたんだな｣
｢だとしたら来んのおせーな｣
｢いくらとろくさいAでも着替えに20分もかかるかな……｣
かかるわけないだろ
立ち上がり、部屋を出る
｢どこ行くんだ斉木｣
そのまま通路に出て少し歩くと、中庭がある
開いていた窓の枠に腕を乗せ中庭を覗く
やはりな
ここにいたか
元彼と一緒に
───────
早く斉木くん達の所に行きたいのに……！
この男に上がる時間になってから一緒に中庭掃除をする様命令された
でもきっと目的は2人で話す事で、さっきから話しかけてくるのを無視していた
この男、元彼を
｢なぁってば｣
あーうるさい
話しかけて来ないで欲しい
本当に忘れかけて斉木くんとお付き合いして幸せな時だったから、バイトの面接を受けた時の女将さんの苗字から元彼が連想出来なかった
まさか女将さんの息子だったとは
まぁ１ヶ月しか付き合ってなかったし凄いたくさん話した訳でもないから彼の情報なんてほとんど知らなかったからだけど
同じクラスじゃなければ完全に忘れてたのに……！！
それにしてもあれから何年も経つのにまだしつこく話しかけて来る
まだ可能性があると思ってるのかな？
ほんとそういう所だよ君
腹立つよ君
｢なぁ返事くらいしろよ｢なに！！｣
｢うわ怖っ｣
被せ気味に返事すると、引かれた顔をされた
｢お前そんな気強かったっけ？｣
ふんっ
斉木くんと一緒にいれば強くもなる！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 243人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まつり(プロフ) - ueioeaiaaさん» わぁぁっありがとうございます！！私も記号を使った表現が好きではなくて……そこは気をつけております！そんなに見て下さってるんですか？！嬉しいです！！ありがとうございます(T_T)更新頑張ります！ (2021年5月8日 15時) (
レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
ueioeaiaa(プロフ) - 斉Ψの小説で1番好きです！！キャラ保ったままで記号を使った表現(//など)もしていなくてとても読みやすいし面白いので何周もしてますほんとに大好きです！これからも更新がんばってください！応援してます! (2021年5月8日 15時) (レス) id: 7cbecda02e (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - 宇宙さん» ほんとですか？！ありがとうございます(T_T)！！過去一て……過去一て！！めちゃくちゃ嬉しいやつじゃないですかァァァ！！笑 ありがとうございます！是非短編も読んで頂けたら嬉しいです！！これからも是非見てやって下さい(T_T)！ (2021年5月3日 23時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙 - めちゃくちゃ面白いです！！過去一ハマりました！！まつりさんの他の小説も読んでみます！！！！！！！！！ (2021年5月3日 22時) (レス) id: b45fcda432 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - わがはいはぬこさん» わー凄く嬉しいお言葉です！！(＞＜)ありがとうございます！！そんなお褒め頂けたら頑張っちゃいます！笑 ありがとうございます！ (2021年4月25日 10時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まつり | 作成日時：2021年4月25日 9時
