第350χ ページ28
「……うっし、あとは木運ぶぜ。燃堂ー!そっち側持ってくれ!」
「おうよ!」
両端に窪谷須くんと燃堂くん
真ん中に私と海藤くん
みんなしゃがんだところからせーので持ち上げた
「「あれ?」」
持ち上がった木は私と海藤くんの身長を越し手を伸ばしても届かない
真ん中でぴょんぴょん跳ねる私たちに、"何やってんだおめぇら……"と窪谷須くんにツッコミを入れられた
「ガハハー!さすがチビだな!!」
「うっせーし!貴様がデカ過ぎんだよ!!」
これに関しては私と海藤くんは全く役に立たず、運び終わって置かれた丸太の上に斉木くんと海藤くんと私の3人で座り、次々と運ぶ2人を眺めていた
「あれは役に立ちたくても無理だよね……」
「あいつらがデカすぎる……」
《全く役に立ってないな》
「1番言われたくない人に言われた!!」
「えぇっ!!」
「あ、ち、違うよ海藤くんじゃなくて……!」
くぅ……斉木くんの発言を海藤くんにも聞かせたい……
キッと斉木くんを睨むと、いつもより陰湿な顔でニヤリと口角を上げた
可愛くない……
あのいつものキュンとする顔じゃないわぁ……
「む?それで最後か?」
海藤くんの声に前を向くと、窪谷須くんと燃堂くんが最後であろう木を運んできた
ゴンと木を置くと、2人は手で汗を拭う
「ふぃ〜……これで最後だ!」
その後木を平らに加工し、今は釘を打つ作業
燃堂くんと窪谷須くんがスムーズに釘を打って行く中、私と海藤くんは困惑していた
斜めに入ったり、釘が曲がったり
「いでぇええええ!!!」
「……大丈夫……?海藤くん……」
ハンマーで自分の指を打ったり…………
《やれやれ……》
いつの間にか後ろにいた斉木くんは、海藤くんが指を痛がっている間に一直線に並んでいる釘の列を手の平でスーッとなぞる
なぞり終わった釘を見てみると、全て綺麗に埋まっている様に見えた
きっと超能力でやってくれたんだ
「ありがとう斉木くん!」
《いーえ》
横に座りフッと笑った斉木くんはいつものキュンとする微笑みだった
「終わったかー?」
「あ、終わったよ窪谷須くん!」
「あっ?!めっちゃ綺麗じゃねぇか!すげーな」
「え、えへへ…………でしょ……?」
なんか斉木くんに無表情でジッと見られてる気がするけど気づかないフリをしておいた
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まつり(プロフ) - ueioeaiaaさん» わぁぁっありがとうございます!!私も記号を使った表現が好きではなくて……そこは気をつけております!そんなに見て下さってるんですか?!嬉しいです!!ありがとうございます(T_T)更新頑張ります! (2021年5月8日 15時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
ueioeaiaa(プロフ) - 斉Ψの小説で1番好きです!!キャラ保ったままで記号を使った表現(//など)もしていなくてとても読みやすいし面白いので何周もしてますほんとに大好きです!これからも更新がんばってください!応援してます! (2021年5月8日 15時) (レス) id: 7cbecda02e (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - 宇宙さん» ほんとですか?!ありがとうございます(T_T)!!過去一て……過去一て!!めちゃくちゃ嬉しいやつじゃないですかァァァ!!笑 ありがとうございます!是非短編も読んで頂けたら嬉しいです!!これからも是非見てやって下さい(T_T)! (2021年5月3日 23時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙 - めちゃくちゃ面白いです!!過去一ハマりました!!まつりさんの他の小説も読んでみます!!!!!!!!! (2021年5月3日 22時) (レス) id: b45fcda432 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - わがはいはぬこさん» わー凄く嬉しいお言葉です!!(><)ありがとうございます!!そんなお褒め頂けたら頑張っちゃいます!笑 ありがとうございます! (2021年4月25日 10時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2021年4月25日 9時