第348χ ページ26
「うむ……仕方ないな……じゃあ今日の所は……」
「わっ!」
その声と同時に、外でガラガラと音が鳴った
「今の音は外か……っ?!」
その音に反応した海藤くんは、慌てて外を見る
私もみんなの後ろからそっと覗いた
「っ──……忘れてたぜ……」
「亜蓮!!」
「よぉ遅くなって悪かったな」
「窪谷須くーん!」
後ろからぴょんぴょんジャンプし手を振ると、窪谷須くんは気づいてくれた
「おーAも来てたのか!」
「お邪魔してまーす」
「おい亜蓮聞いてくれ!!コイツら全然解ってないんだ!秘密基地の素晴らしさを!!家でテレビゲームやってる方が良いとか言うんだぜ?!」
《そいつVRに心奪われてたぞ》
(奪われてたね)
「かーっロマンがねぇな〜オメーらは……と言いてぇ所だがそりゃコイツらの言う通りだぜ」
「え?」
まさかの返事に海藤くんは驚いていた
「はたから見りゃゴミで出来た家だぜこりゃ」
あぁっ海藤くんに言葉がグサリと……
「汚ーし暑ーし電気もねーし普通の家と比べんのもおこがましい。つーかいい歳して何が秘密基地だよ全く。瞬の趣味には困ったもんだぜと思ったよ」
穴だらけの海藤くんの出来上がり
「作り始めるまではな。ゴミ山から拾ってきたモンをキレーにして家を作ってくのは大変だけど結構楽しくてよ。昔ダチと廃車のパーツから単車組み立てた事思い出したりしてな……んで気付いたんだ。秘密基地っつーのは作る過程がねーとダメなんだ。作った本人達にしかわかんねーモンなんだよ」
……ほえ〜……
なるほどなるほどと関心してしまった
「つー訳でテメーらも手伝えや、秘密基地!Aは見てるだけでいいぜ」
「お?」
《は?》
「あ、私は邪魔にならない程度に手伝うよ……!」
「さんきゅーな!実はこの基地まだ未完成でよ。ほらハシゴかかってっけど上に何もねーだろ?」
確かによく見ると、木の枝までハシゴがかかっている
「秘密基地を上にもう1つ作りたくてな」
枝の間に家をもう1つ作りたいらしい窪谷須くんと海藤くん
それはちょっと無理があるんじゃ……
(出来ると思う……?斉木くん……)
《素人の仕事じゃない。やれやれ……そんなアホな事につき合ってられないな》
(あっ斉木くん……)
帰ろうとした斉木くんの横で、燃堂くんはやる気に満ちていた
「へへっ…やる事あんじゃねぇか…!」
《やるのかよ》
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まつり(プロフ) - ueioeaiaaさん» わぁぁっありがとうございます!!私も記号を使った表現が好きではなくて……そこは気をつけております!そんなに見て下さってるんですか?!嬉しいです!!ありがとうございます(T_T)更新頑張ります! (2021年5月8日 15時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
ueioeaiaa(プロフ) - 斉Ψの小説で1番好きです!!キャラ保ったままで記号を使った表現(//など)もしていなくてとても読みやすいし面白いので何周もしてますほんとに大好きです!これからも更新がんばってください!応援してます! (2021年5月8日 15時) (レス) id: 7cbecda02e (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - 宇宙さん» ほんとですか?!ありがとうございます(T_T)!!過去一て……過去一て!!めちゃくちゃ嬉しいやつじゃないですかァァァ!!笑 ありがとうございます!是非短編も読んで頂けたら嬉しいです!!これからも是非見てやって下さい(T_T)! (2021年5月3日 23時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙 - めちゃくちゃ面白いです!!過去一ハマりました!!まつりさんの他の小説も読んでみます!!!!!!!!! (2021年5月3日 22時) (レス) id: b45fcda432 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - わがはいはぬこさん» わー凄く嬉しいお言葉です!!(><)ありがとうございます!!そんなお褒め頂けたら頑張っちゃいます!笑 ありがとうございます! (2021年4月25日 10時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2021年4月25日 9時