Ψ後の晩餐8

第337χ ページ15

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｢……つー訳で……今夜全員でその廃ビルに行きましょう！霊の正体を突き止めに行くッス！！｣


オカルト部に久しぶりに集合がかかったと思えば廃ビルか


どうやら鳥束は廊下で話していた女子から廃ビルに怖い霊がいるという噂を盗み聞きしたらしい

それでここにオカルト部の夢原さん、海藤、万城乃さんが呼び出されたわけだ



｢オカルト部復活の時ッス！！｣

｢いやアンタが来てないだけでずっと活動してたけど。っていうか鳥束くんさ〜久しぶりに来て何勝手に話進めてんの？｣

｢ほんとですよ全く……｣

｢廃ビル？そんなの行く訳……｣

｢くくく……霊の出る廃ビルか……興味深いな……｣

｢あるわよ！！絶対行く！！｣

｢……先輩……｣


海藤が興味を示したらコロッと意見変わったな


｢よーし！じゃあ夕食食ったらさわやか通りに集合ッス！！｣

｢上等よ！！｣


やれやれ……
こんな事なら来るんじゃなかったな……

だがまぁほっとく訳にもいかないか……


｢やりましょう！！Aちゃんも誘って！！｣


仕方ないな

…………は？


《Aさんも誘うのか》

(いいじゃないスか斉木さ〜ん！俺のカッコイイ所を見せるチャンスッス！！)

《誰に向かって言ってるんだおいクズ》


こいつはほんとにクズだな

それにしてもすぐ鳥束から連絡が行きそうだ
僕は携帯など持ち歩かなくても超能力で色々出来てしまうので必要無いが、テレパシーが通じない場所では携帯で連絡する方がよっぽど早い


鳥束は早速携帯をいじっている
Aさんに連絡している様だ

本当によく僕の目の前で堂々とできるものだ
まぁそういうやつかこいつは


｢よっしゃー！！早速連絡しました！！｣


挙句の果て伝えてくるっていう


｢えー？誰にー？｣

｢Aちゃんッスよ！｣

｢Aも来るの？！嬉しいー！！｣

｢Aさん……？｣

｢あーありすちゃんは知らないかぁ！他校のお友達だよ｣

｢何で誘ったんでしょうか？｣

｢……何で？斉木くん｣


僕に聞くな


｢……まぁAもこのオカルト部って事よねー｣


何故他校の生徒がわざわざこんなしょーもない部活に入るんだ


｢あーAちゃんから早く返事来ないかなー！｣


両手を後頭部に当て目をキラキラさせながら天を仰ぐ鳥束

澄んだ瞳のクズ

まぁAさんは来ないだろう


しかし何故だろう
嫌な予感しかしない

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