Ψ後の晩餐7

第282χ ページ7

《ただいま》

｢わっ！くぅちゃん？！｣

｢おかえり楠雄……ってその子誰？！｣

｢くぅちゃん……いくら可愛いからってさらって来ちゃ……！！｣

｢わ、私です！Aです！｣

｢｢…………えええええっ？！｣｣

｢Aちゃん……？！｣

｢どうしてそんなに小さく｢か、可愛いいいいいっ！！｣

｢わぁっ！？｣


母は僕の腕からAさんを抱き上げ、くるくると回る


｢ちょっとどうしちゃったのAちゃん〜！｣

｢あぁっ、え、えと……！｣

《そろそろやめとけ、目回ってるぞ》

｢あら、ごめんなさい……！｣







────────





｢なるほど……そういう事だったのか｣

｢あら〜大変だったわね〜……｣

｢そうなんです……いつ元の体に戻るかわからなくて……｣


両親に説明すると、なんとなく理解していた


｢今日は泊まって行きなよ｣

｢くぅちゃん、いいわよね？｣



コクリと頷いた
泊まりももうそこまで珍しくない
親が泊まった方がいいと思えばもう泊まりなのだ
どうせ僕の意見は全く聞き入れられないので今更何か言うつもりは無い


｢い、いいんですか……？すみません……｣

｢じゃあ私達は早速お買い物に行くわね！Aちゃんのお洋服買って来ないと〜｣

｢ベビー用品店なんて久しぶりに行くなぁ……！2歳だったらキッズじゃなくてまだベビーだよね？｣


両親はわくわくして出かける用意をしている

僕の家は男家系なので女の子の服を買いに行くのが楽しみなんだろう


｢お洋服と……あと何いるかしら？オムツ……？｣

｢体縮んだだけなのでオムツいりません！！｣

｢あらごめんなさい、ふふ｣

｢じゃあ行ってくるから、Aちゃん頼んだぞ楠雄｣

｢す、すみません私なんかの為に……｣

｢いいのいいの！寧ろもうわくわくしちゃって！｣


そのまま"行ってきます"と玄関を出た

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