Ψ後の晩餐7

第322χ ページ47

─バンッ！！


？！
｢わぁ？！｣


2人でビクリと肩を揺らし、破裂音のした方へ目を向けた


｢……テレビ……爆発してない……？｣


画面の破片は散らかり、バチバチと音を立て内線が剥き出しの状態だった


《……やってくれたな……》


立ち上がり、テレビに復元を使った


｢えっ？！私？！｣

《君のせいだ》

｢えぇっ？！なんで？！｣


Aさんをじろりと睨むと、"あれ？"という顔をされた


｢斉木くん顔少し赤い？それに汗も少しかいてる……珍しいね？｣


なっ？！

パイロキネシスなんて使ってないぞ……！
なんでだ？！


……いや待て、もしかしてさっきので……
いや、ソンナワケナイ

僕に限ってそんな……


｢斉木くんもしかして………｣


！！
やめろ言うな……！


｢……熱？！｣


自爆した

……チッ、これじゃあ僕が認めた様なもんじゃないか


《全く君は馬鹿で本当に良かったよ》

｢えいきなり酷くない？！｣


その時、ドアがバンッと勢い良く開くと、父さんが焦った顔をして入ってきた


｢大丈夫か？！｣

｢わぁ？！｣

《何がだ》

｢お父さんか……あ、斉木くん顔色戻った｣


父の顔を見たらすぐに顔の熱が引いた


｢……あれ？今凄い音がした気が…ところで楠雄の顔色が何だって？｣

《緑色だったって話だ》

｢えぇっ？！何それ怖いよエイリアンじゃん！！｣

｢斉木くん冗談凄いな……｣

《いいからさっさと戻れ》

｢えぇでもエイリアンが気にな｣


ドアを閉めた


《はぁ、全く……》


それにしても……
参ったな
ここまで超能力が暴発するとは思わなかった

無理に抑えない方がいいのか……
さっきは暴発して助かったからな

これは神に愛されし照橋さんよりも強敵かもしれない…

正直に原因を話しても
話さず隠し続けても僕の負けな気がするな……

Aさんはもう神を超えた、

……超えた……

なんだ？例えようが無いな


｢斉木くん、さっきはごめんね。もしかしてまだ嫌だったかな……す、少し積極的にいってみようと思ったんだけど………｣


顔を赤くし俯き、もごもご言うAさん


《その後は？どうするつもりだったんだ？》

｢えっ？その後……？｣

《まさかあれで終わりじゃないだろ？》

｢……えっ……あっ、あれで終わりだよ……っ｣

《カップルが出来ることって、もっとあると思わないか？》

｢…………｣


Aさんは目が点になり固まった

これでAさんから来ることは無くなるだろう

全く……


いつかな

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