第302χ ページ27
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「どこ行く?斉木くん」
下校中、どっかに食べに行きたい!と私から誘ったのはいいものの、これといった所がない
どうしようかなぁ……なんて悩んでいると、斉木くんの足が急に止まった
「ん?どうしたの?」
《そこで何をしている?》
「え?」
斉木くんは何も無い先の道に向かって言う
「ぎくっ!!バレたか〜……くっそ〜……」
「みーこ?!」
建物の影から出てきたのはみーこだった
「楠雄と衝突してラッキースケベに持ち込もうと「ねぇ隣に私いるんだよ?!」
《やれやれ……また例の占いで待ち伏せか》
「もーせっかくの楽しいデートなのに……」
「だってぇ〜楠雄がかまちょしてくれないんだモーン……
つ訳でどっか行こーよ!カラオケでもゲーセンでもホテルでもバッチ来いッス!ウスッ!!」
「ちょっと?!」
《帰るぞ》
「みーこなんて知らなーい!」
斉木くんの腕を掴み、みーこにべーっと舌を出した
「……美味しいコーヒーゼリーのお店はいかがですか……?」
「「それだ!」」
ん?今の声は誰だろう
みーこも斉木くんも思った様で、3人で後ろを振り返る
「すぐそこのお店なんで是非……お客さん連れてこないとクビになっちゃうの……私」
「ひえっ……!!」
そこにはメイドの格好をして涎を垂らし、頬がコケて目の下にクマができている死にそうな千里ちゃんだった
「ち……ちさぽよ……?」
「ち……千里ちゃん……?」
───────
「お帰りなさいませっ!ご主人様!お嬢様!」
《…………》
「お嬢様とか!まじウケるんだけど!」
「可愛い〜っ……!!キラキラしてる……!」
入って来たのはメイド喫茶
私が学祭でやってたのとは大違いだ
なんだか恥ずかしくなってきた……
あれは黒歴史になってしまった
「ちさぽよここでバイトしてんの?!」
「先月から始めたの!来てくれてありがとう!おかげでクビを免れたわ」
「クビ?!はっ何で?!」
「クビって言うのはさっき言ってたけど……どうしたの?」
「ご主人様にお出しする料理をつまみ食いしちゃって……新規のお客連れて来ないとクビにされるところだったの〜」
《そんなもん即クビにしろ》
「さ、斉木くん……」
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まつり(プロフ) - パトさん» パト様〜(*´˘`*)!!えへへいつもありがとうございます(*´˘`*)その場面ですね!ありがとうございます!自分で書いててアレですが私もそこ結構好きです!笑 ありがとうございます! (2021年4月25日 10時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - 印象に残ってるχ……具体的な話数は忘れてしまいましたが、夢主が学園祭でメイドカフェしてて、そこに斉木くんが来て嫉妬する……みたいな話が印象的ですね (2021年4月25日 10時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - とんこつさん» ありがとうございます!頑張ります! (2021年4月14日 22時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
とんこつ - 書き直ししてたんですね!おつかれ様です!程よく頑張ってください! (2021年4月14日 22時) (レス) id: ce3e3c4100 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - とんこつさん» わーありがとうございます!!凄く嬉しいです!!今最初から10話ぐらいずつ書き直ししてるんですよ笑 間違い探しみたくなりそうですね笑 凄く嬉しいお言葉です!そのお言葉を糧に頑張ります!!ありがとうございます! (2021年4月11日 22時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2021年4月11日 9時