Ψ後の晩餐7

第301χ ページ26

｢アンタんだよ！付き合えて良かったじゃん。マジうらやま〜｣

｢みーこ……｣

｢いい事教えてやろーか？どーせ楠雄は言ってねぇと思うし……｣

｢え？何？｣

｢楠雄の運命の相手……アンタだったよ｣


！？


｢えっ？！そうなの？！｣

｢声でけぇっつーの。つーか早く行かねーと楠雄校門で待ってっケド｣

｢あ、う、うん！ありがとうみーこ！またね！｣

｢じゃねー！楠雄に愛してるって伝えといて〜｣


べーっと下を出し、しっかり"やだよー"ってアピールしておいた
みーこは笑いながら手を振る
こんな優しい友達で良かった

それにしても、運命の相手は私かぁ……
嬉しいなぁ〜ふふ

待っててくれた斉木くんの隣に着き、息を切らす


｢はぁ、ごめん斉木くん、お待たせ｣

《相卜め……》

｢え？｣


斉木くんはみーこを軽く睨み、何やらテレパシーで会話している様だ


｢ソクサリ安定〜って言ってた？ふふ｣

《……似合わないな》

｢真似だよ真似……鬼やばっ！｣

《やめろ》

｢えーなんでー？ひどくね？マジ下げぽよいだだだだだっ｣

《似合わないやめろ》


何もほっぺ抓らなくても〜っ……！


｢やめてくださいよ斉木さーん｣

《鳥束》

｢正解！……よう斉木！｣

《海藤》

｢正解！……斉木先パイ！｣

《梨歩田》

｢正解！………………斉木くん！｣

《なんだ》

｢あれ、よく私だってわかったね｣

《その言い方が1番耳にこびりついてる。聞き飽きた程にな》

｢それっていい事？｣

《良くないな》

｢えー！！ひどい！！｣

《……変わったな》

｢え？｣

《初めて会った時は幽霊かと思ったぞ》

｢ひどくない？！｣

《今の君の方がいい》

｢今の方好き？｣


私から促してみた


《…………別に会った当初はなんとも思ってない》


くっ……失敗した……
まぁ、でも今は好きって事だよね？
ふへへ、嬉しい〜

甘えてこいとか、くっつけとか言われなくても、その言葉だけで充分だ

斉木くんもプライドが高いし、無理に言わせようとするのはやめよう

もう、この関係ってだけで充分なんだから


｢斉木くんじゃんけんしよー！｣

《は？》

｢最初はグー、じゃんけんぽんっ！｣

《あ》

｢わー！！やったー！！初めて勝った！！斉木くんコーヒーゼリー奢りね！！いえーい｣

《…………君は色々な意味で強くなったな…………》

｢運でしょ！｣

《"今でしょ"みたく言うな。古い》

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