Ψ後の晩餐7

第277χ ページ2

……でも思い出を持ち歩く為のリングじゃない
今は必要無いし、ポケットにしまっておこう

せっかく鳥束くんがデートに誘ってくれたんだから、今は集中集中……！


｢お！あざーッス！｣

｢軽いな〜……｣

｢あそこのカラオケでいいッスか？｣

｢いいよー｣


2人でカラオケに入り、早速お昼ご飯を頼む


｢鳥束くんは何にするの？｣

｢俺何にしよーかなー俺オムライスにしよー！｣

｢じゃあ私は……キノコのクリームパスタにするー！｣

｢了解ッス！｣


鳥束くんが店員さんを呼び、お昼ご飯を注文


｢よし、じゃああとは歌うだけッスね！｣


鳥束くんは早速曲を入れて、立ち上がり歌い出す
私はその間にバッグを二人の間に置いた
一応少し距離を置かないと、鳥束くんはいつも近い


｢鳥束くん歌上手いねー！！意外！｣

｢意外ってなんスか！！｣

｢……まさか憑依してないよね？｣

｢ししししてねぇッスよ〜やだな〜Aちゃん｣


……やっぱり
まぁ、いいんだけどね


｢Aちゃんはどんな曲歌うんスか？｣

｢結構色々歌うよ！｣

｢メタルとか……？！｣

｢そ、それは無い……！｣


私も好きな曲を入れ、マイクを握る
曲が始まり、歌い出しを待ってる間に"俺のマイクを─"とか聞こえたけど無視した


歌を歌うと、鳥束くんは目をキラキラさせてこっちを見る


｢Aちゃんちょー歌声キレイじゃないッスか〜！可愛い！歌も上手い！｣

｢え、そうかな……えへへ｣


嬉しいなぁ褒められるのは


そのまま歌い終わると、拍手してくれた


｢拍手なんて照れるなぁ……ありがとう！｣

｢めっちゃよかったッスよ！……さて、次は俺の番ッスね｣


突然人が変わったようになり、歌手の様なマイクの握り方をする


｢このラブソングを君に送りたい……聴いてくれ……"愛してる"………………ちょっと！こんな曲モロじゃないッスか……！さすがに恥ずかしいッスよ……！…………でも好感度は上がるかもしれないぞ？｣


何をやってるの全くもう…………
やっぱり憑依してるな……？


1人2役の様に喋り、中々曲が始まらない中、ドアがガチャっと開いた


｢ヘイお待ち！！｣

｢｢？！？！｣｣

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