Ψ後の晩餐7

第312χ ページ37

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｢じゃあ乾杯しよっか！｣

｢｢｢｢……………………｣｣｣｣


桜見えない…………
きっとみんな今私と同じことを思っている

心美ちゃんが一緒にいると、あのマッスルクリエイターの人と石に名前を書いて場所取りをしていた松村さんがすんなり譲ってくれた

ようやくいい場所が確保出来た！


……のはいいけど、周りに男たちが集まり桜ではなく男たちしか見えない

かなり目が痛い状況にみんなシンとなる


気づいてないのは心美ちゃん……
あなただけよ…………


《帰るか》

(だっ、だめだよこんな状況で帰れないよ……せっかく心美ちゃん来たし……)

｢あれ？みんなどうしたの？｣

｢あ、うんっ！！いや……桜綺麗……だなぁって……ね？！みんな？！そうだよね？！｣


みんなも何か反応しなさいと目線を送り合図する


｢あっ……あぁ……！満員……じゃなくて満開だなぁ……！！｣

｢綺麗だなぁ〜……はは……｣

｢お？そーか？桜なんて見え｢あーそうだAさんがおにぎり作ってくれたんだからお前食えよ！！｣

｢もがっ？！……んめーなこれ｣

｢……ありがとう……｣


海藤くんは焦って燃堂くんの口に私が作ったおにぎりを突っ込んだ

口封じに私のおにぎり使わないでよもう……

ムッと海藤くんを見ると、"悪い"と片目を瞑り眉を下げ、手を縦にして顔の前に持ってくる


｢俺もA作ったおにぎり食いてー！｣

｢私も！貰ってもいい？｣

｢いいよ2人とも食べてー！｣


手でどーぞどーぞとする横で斉木くんはもぐもぐと桜餅を食べていた


｢おにぎり食べてよ斉木くん……｣


じろりと睨んだが見向きもせずあの美味しそうな顔で食べ続けている


……まぁ、少しはマシな雰囲気になったけど相変わらず男たちは周りにたくさんいる

心美ちゃんが少しアクションを起こせば歓喜し、とてもうるさい


｢あーもう邪魔だよオッサン！なんでこんなに人いるの？！何があんの？！｣


！！
この声……！


｢ゆめのちゃん？！どこ？！｣

｢A？！｣


男たちの壁で見えないゆめのちゃんを探す


……こうなったら…………！


｢あー！！！あっちにここの天使と同じくらいの天使が手招きしてるー！！！｣

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