Ψ後の晩餐6

第263χ ページ36

｢ちょっと待ってて！！今救急車呼ぶから……｣

｢目がかすむ……体がしびれ……｣

｢ええっと……救急車……救急車……っ！｣


瞬間移動し、3人の元に着いた


《恐らく魚の毒にあたったんだろ》

｢毒？！やべーじゃんすぐ救急車呼ばねーと……｣

《無理だな。もう間に合わない》

｢｢え？！｣｣

｢はぁ？！嘘でしょ？！じゃあアンタが運んでよ！！瞬間移動出来んでしょ！早く！！｣

《大丈夫だ。そんなことする必要ない》

｢……あっ、なるほど……！｣

｢大丈夫って何が大丈夫なんだよ？！死相が出てんだから命に関わるんだよ？！それともアンタが治せるっつーのかよ？！そんな都合のいい力あるわけ…｣

《もう治した》

｢あれ？急に痛みが消えた｣


さっきまで涎を垂らしAさんに抱かれていた夢原さんは、ムクリと起き上がる


｢あんのかよぉー！！｣

｢斉木くん復元使えるからね……｣

《それより死相が消えたか確認しろ》


オーラが視える様に瞬間移動した

念の為、ここに瞬間移動したが的中だ


(え……？ああ死相！そうだ今ので死相が消えて……)

｢はぁ〜何だったんだろ今の……ごめんね急に倒れたりして！｣

(消えてねぇー！！)

｢みーこ、ど、どう……？｣

｢消えてねぇよやべぇよ……っ！｣


その時、歩道を乗り上げたトラックが物凄いスピードで夢原さんに向かって走る


｢ぎゃあああ！！知予！！逃げて！！後ろ！！｣

｢え？なぁに？｣

｢うおいどこ走ってんだオッサン！！オッサ……？！｣
(あれはさっきすれ違ったオッサン……！なんてこった……やばい！)

｢あのオッサンにも死相が視えたんだ！くっ寝てんのか？！やな予感はしたんだよ……｣

｢ええっ？！だからさっき振り返ってたの？！｣

(やっぱアイツに伝えておくべきだった……！)

《大丈夫だその必要はない。僕が乗っている》

((何でー？！))


《お前がこのオッサンを視た所は僕も見ていたからな。念の為瞬間移動先をこのオッサンにしておいて良かった》


ブレーキを踏み、夢原さんのギリギリ手前でトラックは止まった

その後警察が来て、夢原さんとトラックの運転手は事情聴取で呼ばれた

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