キヨ ―最後のお願い― ページ16
俺はAの行きたいところに一緒について行った。
「・・楽しかったか？」
『・・うん、親は私と遊んでくれないから。キヨと遊べて楽しかった。・・・夜にまた会いに行くから』
俺はAの言っていたことの意味が分からなかった。
俺が意味を聞こうと振り返ると、Aはいなくなっていた・・。
＿＿
夜はすぐに来た。
窓辺を見ると、Aは出会った時のように座っていた。
「A・・」
『・・キヨ、貴方は・・ね・・』
Aは綺麗な顔を涙で濡らしていた。
「・・どうした大丈夫か・・？」
俺はAの頭を優しく撫でた。
『・・・太陽が上がるとともに・・命を落とす』
俺はAからそう告げられた。今日初めて会った子に。
「・・・は？なんで分かんの？」
Aは分が悪そうな顔をし、
『・・それは、秘密』
『・・・ねぇ、キヨ。最期のお願い、教えて・・』
「・・・俺の最期の・・」
俺はやっぱり
「・・・生きていたい」
俺がそう言うとAはニコッと笑い、
『そう・・だよね。』
『・・・君が生きたいなら私の命をあげる。』
「は・・？」
Aは何を言ってるんだ・・？
『・・・キヨ、ありがとう。』
『私は命なんていらないから、・・あってもなくても変わらない命だから。』
「え、ちょ・・A？」
『き、よありがとう。』
Aは俺の質問には答えず、眠るように倒れた。
俺はAの首元を触ると、冷たくなっていた。
「A？しっかりしろよ！」
俺はAを揺さぶった、がAは目を覚まさなかった。
「おいっ！おいっ！」
Aを揺さぶったが、びくりともしなかった。
「・・・うそ、だろ。」
俺は、頬に暖かいものが伝っていた。
出会って半日なのに、なんで俺こんなに・・・
＿＿
俺はあの少女から授かった命を大切に今も生きている。
＊＊＊
恋愛要素なしでしたね。すみません。
こういう話を書いてみたかったんです。
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まい(プロフ) - へへへぇってなります！頑張ってください！ (2017年3月31日 0時) (
レス) id: 8365df7f18 (このIDを非表示/違反報告)
あるみ＠(プロフ) - メルバさん» 分かりました！コメントありがとうございます！ (2016年9月19日 15時) (レス) id: 819da7e4ce (このIDを非表示/違反報告)
メルバ - 私も、某廃人さんの話見たいです…！初コメ失礼しました！ (2016年9月19日 15時) (レス) id: 88af434ee4 (このIDを非表示/違反報告)
あるみ＠(プロフ) - simezi2♯ミッフィー。さん» コメントありがとうございます！私は書きたいとは思うのですが・・。不快に思う方もいるかもですしね・・迷います・・。 (2016年9月14日 21時) (レス) id: 1b6a5f756d (このIDを非表示/違反報告)
simezi2♯ミッフィー。(プロフ) - コメ失礼します〜。あるみさんの小説をいつも拝見させて頂いてます！前作の方から見ているので毎回更新が楽しみであります！個人的にですが、某廃人さんの小説を見たいと思っております。最終的にはあるみさんが決めるので私はどっちでもいいですね！ (2016年9月14日 21時) (レス) id: 99e2b92fd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるみ＠ | 作成日時：2016年9月11日 22時
