ばかじゃないの

ベタ惚れ ページ27

side:Shr



マリウスと聡は2人でどこに行っていたんだろうか。


でも明らかに2人に何かあったのは間違いない。



『勝利くん、僕はちゃんと伝えたからね。』



戻ってきていきなりそんなこと言うもんだからびっくりした。


｢…うん。｣


なんて、クールぶってほんとは焦ってるくせに。


返事はどうだったんだ？


付き合ってんのか？


色々聞きたいけど、聞いたら負けな気がして。


でも2人の距離が縮まったように見えるから、すごい不安になる。



『しょ、勝利！あのっ、えーっとあの〜…』



こっちはというとなぜかぎこちない。



｢どしたの？(笑)聡、なんかぎこちないけど…。｣


『へっ！？べ、別に！なんでもないれす！』



噛み噛みなんだけど…笑


｢ふーん？じゃあもうバス戻ろ。なんかあとで海行くらしいよ？｣


『えっ！まじで！？やったー！海！』


｢…もう、忙しいやつだな(笑)｣



表情がコロコロ変わる聡がすき。


見てて飽きないから。


かわいい、俺だけ見てほしい。


こんな独占欲の強い男なんて、嫌いかな。


でも俺、聡のことになったらもういっぱいいっぱいで。



だめだな、俺。



｢ねぇ聡、｣




『しょ、しょーり！！あの…今日かっこいい！ね…？』



｢…はっ？え、ちょ！！｣




走ってバスまで戻っていく聡。



はぁ、…言い逃げかよ。



だから俺、勘違いするって。



状況が理解できなくてその場に座り込む。




｢…かわいすぎんだよ、ばか。｣



『あああ！！！しょりそう最高！！ありがとうご飯3杯は食える！！！』



｢うわ、相原聞いてたのか。…うるさいからどっか行って。今余韻に浸ってんだよ。｣



『あーあーもうベタ惚れ♡笑』


｢るっせーな//｣



それからもうずっと相原にはいじられるわ、聡は落ち着きがないわ(かわいい)、マリウスはなんかニヤニヤしてるわで調子が狂う。




この様子だと聡とマリウスは付き合ってないみたいだな…。



ひとまず安心…なのかな。

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