ばかじゃないの

名残惜しい ページ12

side:Shr




｢今日は色々とありがと。ご飯もごちそうさま。｣


『お礼なんだから当たり前でしょ！…それより、ほんとに泊まっていかなくていいの？』




…そんな上目使いしてくるなよ。




｢や、それはほんと勘弁して…。｣


『え？』


｢あーいや、なんでもない。気持ちだけ受け取っとく笑｣



このまま聡の家にいたら俺がだめになりそうだから、我慢ね、我慢。



『そっか、じゃあまた来てね！俺いつでも大歓迎だから！』



また…来てもいいんだ。


今の俺にとって、次があるっていうのは素直に嬉しい。





｢…聡、｣



『…なーに？勝利、真剣な顔して(笑)』



｢俺さ、頑張るよ。…だから、見てて。｣


『んっと…よくわからないけど、頑張って？ね？笑』


｢うん…じゃ、おやすみ。夜は冷えるからあったかくして寝ろよ？｣





今日最後の勇気…


もう一度、君に触れさせて。





『っ、もうっ俺は子供じゃないんだからそんな撫でないでよ！』



｢ごめんごめん、反応面白いんだもん(笑)｣


『…もー、俺もーもー言いすぎて牛になっちゃう、』


｢それもいいかもな(笑)｣


『ほんとにうるさい！笑はやく帰って！』



あー、もう、この時間が永遠に続けばいいのに。


ずっとずっと、聡の隣が俺だったらいいのに。



いつかきっとこの気持ちを伝えるから、


その日まで待ってて、聡。

謎の転校生→←やっぱり

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す