#77 ページ27
「Aちゃん、これは正当防衛だからね？Aちゃんが先に手出したんだからね？」
この人…わざと私を煽るようなことしてたの？
私は簡単にこの人の策に飲まれたの？
私はここでどうなっちゃうの…？
「そんなに怯えないでよ。Aちゃんはこのままお兄ちゃんとお父さんとお母さんのところ行きたい？それとも、助けて欲しい？」
この人、お父さんとお母さんのことも知ってるんだ…。
もう私は3人のところに行った方がいいの？
「どうする？もしお望みならば、俺が殺してあげるよ？」
このまま死 のうか…。
そう考えたとき、走馬灯のようにある人物との思い出が流れてきた。
キヨくん、フジくん、ヒラくん、こーちゃんの4人との思い出が。
お父さんお母さんが死んだとき、一番側にいてくれたのはキヨくんとフジくん。
お兄ちゃんが死んだとき1人でいるのが怖くて、1か月もの間家に泊めてくれたのはヒラくん。
私にゲーム実況の道をくれて、大学を辞めるときに一番相談に乗ってくれたのはこーちゃん。
私が荒れても、壊れても、何しても見放さずにずっと側ににてくれた4人。
私、まだ4人になんの恩返しもしてない。
まだ死ねない。生きなきゃ…！
『助けて…私まだ死にたくないの』
目から大粒の涙が溢れ落ちた。
私は今出る限界の声で琥優に伝える。
「あ？そうなの？じゃあ…俺の奴 隷になるか、このまま背中刺されるか、どっちがいい？」
何を言ってるの？
どちらにしろ私には真っ当に生きる道はないのね。
じゃあ、もういいよ…。好きにして？
「答えないんだ。じゃあ…」
琥優のその言葉が聞こえ、私は背中に激痛が走った。
あぁ…私死ぬんだ。
キヨくん、フジくん、ヒラくん、こーちゃん。
みんな、恩返しできなくてごめんなさい。
そして、私なんかと一緒にいてくれてありがとう。
大好きだよ。
私の意識はそこで途切れた。
続く
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紫燕-sien-(プロフ) - (^ω^≡^ω^)さん» 遺言ありがとうございます笑！了解しました。うしざぁさん落ち書きますね。1週間以内に書くのでまた覗いてみてください^^ (2020年8月30日 23時) (
レス) id: df725488bb (このIDを非表示/違反報告)
(^ω^≡^ω^) - うしざぁ落ちを......書いてくださ......い......(遺言 死因:萌え) (2020年8月30日 8時) (レス) id: f0a83a5353 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - いつも面白く楽しみに更新を待っています！大丈夫です！治ったらゆっくりでいいです！待ってますので…(^^) (2020年2月27日 2時) (レス) id: 84a3026717 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - わぁ！リクエストとお答えくださってありがとうございます！続きがとても楽しみです！ (2019年12月30日 4時) (レス) id: a656fafccc (このIDを非表示/違反報告)
紫燕-sien-(プロフ) - 宙ブラリンさん» 読んでいただきありがとうございました。 (2019年12月29日 17時) (レス) id: df725488bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫燕-sien- | 作成日時：2019年12月19日 20時
