【実.況者】俺らの幼馴染みが鈍感すぎた件【最/俺】

#61 -キヨ- ページ11

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クリスマス番外編

〜キヨside〜
Aはクリスマスが大好きだ。
理由は…サンタさんが来るから。
本当かわいいよな。
今年も最俺ハウスのソファーでぐっすり眠っている姫の枕元にプレゼントを置いてあげた。
俺はAの反応を見るためにソファーに座った。

-1時間後-
『キヨくん！プレゼントがっ！』

案の定、目を覚まして直ぐにプレゼントに食いついたA。
まじかわいい。どんな動物より癒しになる。

キ「よかったな」

俺がAの頭を撫でると、『毎年毎年ありがとね』と笑顔で言われた。
Aのことどんどん好きになってく。
それと同時に昔のことを思い出した。

Aは強い子で。
あの時Aが昔見せてくれた笑顔、俺ずっと心の中にあるんだよ…。
もう二度とコイツを泣かせない。
そう思ったときから俺の長い初恋が始まるわけだ。
昔みたいな思いは絶対にさせない。

俺はAを抱きしめた。
Aは『キヨくんどうしたの？』と言っているが、俺は黙って腕に力を込めた。

キ「ずっと守るから」

彼氏でもないのに…。何してんだよ俺。
彼氏じゃなくても、かっこ悪くてもいい。
今度こそAは俺が守るよ。



〜Aside〜
毎年この季節になると思い出す。
キヨくんのおかげで私はそれに耐えられているんだと思う。
彼には感謝してもしきれないだろう。
フジくんもヒラくんもこーちゃんもみんなに「ありがとう」って言わないといけない。
そろそろ私も立ち直らなきゃ。
いつまでも悩んでたって仕方がない。
あ、そうだ…行かなきゃ。

『キヨくん…私そろそろ行ってくるね』

キ「一人で大丈夫？」

『うん…ありがと。大丈夫』

キ「そっか。いってらっしゃい」

『いってきます』

〜クリスマス番外編〜Fin

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