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#75 ページ25

私はマンションの一室に連れて来られた。
ユウヤの家なのだろうか。
綺麗に片付けられていて、男の部屋とは思えなかった。

「Aちゃん、そこのソファーに座って?」

リビングに通され、そう指示される。
私は大人しくソファーに座った。
ユウヤは私の隣に座って話し始める。

「Aちゃんってお兄ちゃんいたよね?」

私はその言葉にひどく違和感を持った。
普通なら、「お兄ちゃん“いる”よね?」と聞くはずだ。
“いた”と過去形にしているということは、お兄ちゃんのことを何か知っているのだろうか。

『はい…いましたけど』

「俺ね、Aちゃんのお兄ちゃんのこと殺したんだ」

私は彼が何を言っているのか理解ができなかった。
お兄ちゃんが殺された?

「俺は嘘を吐いてないよ。これから話すことも全て本当のことだから。落ち着いて聞いて?」

落ち着けるわけがない。
自 殺したお兄ちゃんが本当は殺されていたなんて…。

「俺の名前は神楽琥優。ユウヤは偽名。もしAちゃんが俺のこと知ってたら困るからね」

神楽琥優…。
聞いたことなんてない。
私の知り合いにそんな人はいない。

「俺ね姉貴がいたんだ。高校生のときに自 殺したんだけどね。俺は姉貴が自 殺したとは思っていない。姉貴はA絃に殺されたんだ」

絃…。久しぶりにその名前を聞いた。
絃くんは私のお兄ちゃんだ。
…あの絃くんが琥優さんのお姉さんを殺した?

『どういうこと?』

「姉貴は絃たちに集団リンチや強 姦などいじめより酷いものを受けていたんだ。それに堪えきれなかった姉貴は自 殺したんだ。そのときの主犯が絃だった」

私は言葉を失った。
あの絃くんからはほど遠いイメージだったから…。

「俺は姉貴を殺した奴らに復讐をすることにした。リンチした奴は全員で6人。全員のことを調べ上げ、1人ずつに制裁を加えることにした」

琥優さんは1人ずつにどんなことをしたのかを楽しそうに語り出した。

続く

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紫燕-sien-(プロフ) - (^ω^≡^ω^)さん» 遺言ありがとうございます笑!了解しました。うしざぁさん落ち書きますね。1週間以内に書くのでまた覗いてみてください^^ (2020年8月30日 23時) (レス) id: df725488bb (このIDを非表示/違反報告)
(^ω^≡^ω^) - うしざぁ落ちを......書いてくださ......い......(遺言  死因:萌え) (2020年8月30日 8時) (レス) id: f0a83a5353 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - いつも面白く楽しみに更新を待っています!大丈夫です!治ったらゆっくりでいいです!待ってますので…(^^) (2020年2月27日 2時) (レス) id: 84a3026717 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - わぁ!リクエストとお答えくださってありがとうございます!続きがとても楽しみです! (2019年12月30日 4時) (レス) id: a656fafccc (このIDを非表示/違反報告)
紫燕-sien-(プロフ) - 宙ブラリンさん» 読んでいただきありがとうございました。 (2019年12月29日 17時) (レス) id: df725488bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫燕-sien- | 作成日時:2019年12月19日 20時

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