#36 -最俺- ページ36
前回の続き
私とヒラくんが最俺ハウスに着くとみんなはソファーのところにいた。
フ「A…」
目を真っ赤に腫らしメイクがボロボロになった私を見てフジくんはそう呟く。
キヨくんもこーちゃんも表情が暗い。
私のせいでみんなが…。
『ごめんなさい。迷惑かけて…』
私は深く頭を下げた。
最俺の邪魔になるなら私は実況界から去る予定だ。
それくらいみんなのことが大好きだから…。
キ「A頭を上げろ」
こ「悪いのはAじゃないから」
ヒ「実況者辞めようとか思ってないよね?」
フ「Aが実況者辞めるなら俺らも辞めるよ」
こんな時にまで私に優しくしてくれる。
みんなに甘えてたらきっと私はダメになる。
実況者辞めよう…。
『みんなに迷惑をかけたこと反省してます。私は今日で実況者を辞めます。最俺はこれからも実況界に居てください』
涙が溢れてきた。
もう自分でも自分がわからない。涙の意味も。
でも、私がわがままを言っていることはわかる。
最後までみんなには迷惑かけっぱなしだ。
こ「Aはいい実況者だよ。辞めたら俺らも悲しいし、リスナーさんだって悲しむよ…」
フ「もう、俺らが幼馴染みだってこと発表しちゃう?」
ヒ「Aが実況者を辞めないなら言ってもいいんじゃない?」
私はこの後に及んでまた甘えようとしている。
でも…甘えていいのかな?
『こんな私と仲良くしてくれるの?』
声が消え入る。
私はみんな大好きなんだ…。
キ「お前だから仲良くしてんの。絶対離さないから」
キヨくんは私の方に寄ってきてぎゅっと強く抱きしめた。
彼氏面のキヨくんも今日はかっこよく見えた。
フ「そーだよ。俺らAが大好きなんだよ」
『ありがと…。みんな大好き』
私たちは話し合い、最俺の動画で出させてもらった。
そこで私が最俺の幼馴染みだということを言った。
アンチは減ることを知らなかったが、私はもう大丈夫。
みんながいるから。
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作者名:紫燕-sien- | 作成日時:2019年11月28日 12時