8話 ページ8
.
あれから30分も経たずして収録が始まった
ゲームは順調に進んでいく
基本的には良いトコロを
かいつまんでやっていく体験版のような作り
4人はいつものように楽しそうにプレイしてくれた
最後は1人1人感想を言って終わった
収録自体は3時間と結構な長丁場だったが
綺麗に編集を入れて1時間くらいの動画になるだろう
部屋を去ろうとしてた4人に一応挨拶をしようと
近づこうとしたらスタッフさんに呼ばれてしまった
「橘さん、ここなんすけど、」
スタッフさんに丁寧に対応してまた下の階まで
挨拶に走った
"コンコン"
「はーい」
先ほどとは違う落ち着いた声が響く
『失礼しま、す・・・
あれ?』
中へ行くと1人ぽつんと黒髪のイケメンが
『みなさんは?』
「あー、トイレとか電話とか・・・モロモロかな?」
タイミング悪くフジしかいない時に来てしまった
『あ、その、今日はありがとうございました
皆さんにも挨拶したいんで
また、いる時に出直しますね』
いやいや、男の人と2人っきりとか無理だから
内心焦りまくりで
でも、平常心を装いながら
苦笑いし出て行こうとドアノブに手をかけた
「待って」
開きかけていたドアをバタンと閉じられた
『え』
目の前には男の人特有の骨張った手
恐る恐る振り向く
ひっ!
思わずそんな声が出そうなのを堪える
上を見上げれば薄い唇に
涼しげな目元が私を見下ろす
顔の横には長い腕が
これが巷で有名な壁ドンってヤツ・・・?!
「もし時間あったら一緒に待っててくれない?」
耳元で優しく囁く声がどうしようもなく色っぽい
『は、はい!』
全身の血液が顔に集まるようだ
男に免疫のない私はそんな風にお願いされたら
"YES"と言う他なかった
「良かったー
1人で寂しかったんだよね」
さっと私から離れ子供のように笑う
.
277人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆめ(プロフ) - しおみさん» わああ!ありがとうございます!しおみさんのイラストも文章も素敵なのでとっても嬉しいです!ゆっくりで大丈夫です!まってますね!ありがとうございます!(*´ω`)ゞ (2017年9月7日 23時) (レス) id: a5eaa23217 (このIDを非表示/違反報告)
しおみ(プロフ) - ゆめさん» コメント、リクありがとうございます!こんな私でよければ書かせていただきます!すぐにとはいきませんがなるべく早めに消化していく所存でございます!これからも何卒よろしくお願いします! (2017年9月7日 23時) (レス) id: dce9394922 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - (文字数)初コメで大変失礼かとは思いますが、ぜひよろしくお願いします!連投失礼しました! (2017年9月5日 4時) (レス) id: 6261f9268d (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 初コメ失礼します!続編まで読ませていただきましたが、とても最高でした!ここでリクエストさせてください!; フジと夢主ちゃん(私)の絵を描いていただけませんか…? あと、小説のリクエストで 風邪を引いた夢主ちゃんを看病するキヨフジさんが見たいです〜! (2017年9月5日 4時) (レス) id: 6261f9268d (このIDを非表示/違反報告)
しおみ(プロフ) - すばるさん» コメありがとうございます!画力も文才もないですが頑張っていきますのでこれからもよろしくお願いします! (2017年8月21日 18時) (レス) id: dce9394922 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しおみ | 作成日時:2017年4月8日 0時