10話 ページ10
「・・・・・じゃあ…た、たべます」
赤葦「ありがとうございます」
・・・と、いつもの赤葦くんに戻った。
そんな二人の空間に
一本の電話。
それは赤葦くんの携帯から。
赤葦「すみません、ちょっとでてきますね」
“あー、もしもし。まゆり？”
と、親しそうに話していた。
まゆりって誰なんだろう。
同僚の子かな。それとも彼女？
“・・・わかったから、じゃあ昼に”
・・・聞きたくなくても聞いてしまう。
・・・彼女だったら、私の立場がちょっと問題じゃない？
そう考えているうちに、電話は終わったみたいだ。
やっぱ早く帰った方がいいのかな、と思ったりもした。
・・・もう、こんな時間だし。
今日から総務部で働くわけだし。
私ほんとに下っ端だから、準備しなくちゃいけないし。
「私、そろそろもう行かなきゃ」
赤葦「あ、じゃあ俺も行くんで、ちょっと待っててください」
「赤葦くん私に合わせなくてもいいよ？」
赤葦「・・・前のことですけど…Aさん、痴漢される寸前だったんですからね」
「え"………」
赤葦「やっぱり気付いてないですよね」
・・・そうか、だから
あの日から守っててくれてたんだ。
「赤葦くんほんとありがとうございます………」
赤葦「とんでもないです」
と、ちょっとどこか嬉しそうだった。
そして一緒に赤葦くんの家を出て、駅へ向かう。
今日もたくさんの人が通勤・通学している中、電車に乗らなきゃいけないのは苦痛である。
「・・・・っいった」
今日も人の波に押されるばかりで。
靴は踏まれるし押されるしすごい最悪。
そんな中、赤葦くんは私の腕を掴み強引に引き寄せた。
赤葦「・・・とりあえずもう、大丈夫ですから」
私と赤葦くんの距離は前よりも近く、向き合う形になり
抱き合っていると思われても仕方ないくらいだ。
赤葦くんの息がかかりそうで、なんかくすぐったくて。
おかしいくらい、ドキドキして。
どうか、
赤葦くんに、私の心臓の音が聞こえませんように_______________
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daia-ria(プロフ) - 初めまして。最近このサイトを知り今日一気にこの小説を読みました。ドキドキ////////してよかったです。私は赤葦くんも黒尾くんも好きなので複雑でした・・・番外編などで、赤葦がドＳなところとか読みたいのでよかったら、書いてください！！！お願いします。 (2015年12月8日 20時) (
レス) id: 57bc7189e5 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん２５(プロフ) - 初めまして、お疲れ様です。一気に読ませていただきました。顔がにやけてため息がでます。そして、あたしの中から何かが出て行ってしまったようです。。。？ (2015年11月28日 20時) (レス) id: 2b4bb6ce14 (このIDを非表示/違反報告)
トルティーヤ - な、なんだこれは！！！！！！！！面白すぎる！！！てかイラストのクロかっこよすぎ/////メガネにバンザイ！ (2015年8月25日 10時) (レス) id: 8bedbe429e (このIDを非表示/違反報告)
桜陰 - イラストのクロがかっこよ過ぎて辛い。髪おろしてるクロ好きだ。 (2015年5月12日 20時) (レス) id: 90b9e4c21b (このIDを非表示/違反報告)
塩酸 - イラストがとっても上手ですね！！！ もしよければ、私の小説のイメ画描いて欲しなぁ〜（笑） (2015年4月5日 11時) (レス) id: 141141b8d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましゅまろ | 作成日時：2014年12月12日 23時
