【ハイキュー】女の子扱い【花巻貴大】

女子力 22 ページ22

「・・・・・・んなわけ・・・・っ」






私は俯きながらそう言った。








“そんなわけないじゃん”









って言おうとしたけど。







もう、このチャンスを逃したら







もう。









もうないんじゃないかって。








頭の中、真っ白になっちゃって。









花巻 「・・・それならちゃんと顔見て言えよ」









そう言って、私の顎を持ち上げた花









花巻「顔真っ赤ー。」







と、馬鹿にしたように笑う。







「〜〜〜〜〜〜っ」






もう、やめてよ







どうせ花は私のこと好きじゃないくせに。









花巻「・・・俺はAのこと好きだけど」









・・・と、サラッと平気そうな顔をして言った。













「・・・・・・・・・え」









は？








今なんて？









「・・・花が？私のこと？」









花巻「何回も言わせんな、アホ」









と、ふぃっと顔を逸らした。







・・・なにもう、かわいい。








「・・・ちなみに私は大嫌いだからね」











“大好き”なんて、可愛いこと言えないから。










その代わり、花をぎゅっと抱きしめた。









花巻「矛盾してるし」










「・・・・うるさい」







花巻「俺に言わせといてお前言わないとかありえないから」








「・・・言えなんて言ってない！！」







花巻「言い訳なんか聞きませーん









言わねーとちゅーするぞコラ」









「え"っ、ちょっ！！！！！」






花巻「さーん」






「ま、待ってってば！」







花巻「にー」









「ぁあーもう


















大好きだってば！！」










若干ヤケクソになる私を見て、鼻で笑い、









花巻「よくできました」








そう優しく笑った。









そして最後には、優しいキス。









しんしんと降る雪の中。









私と花しかいないみたいな静けさの中で。









_____________リップ音が鳴り響いた。









-fin-

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