社内恋愛【黒尾鉄朗ver】

6話 ページ6

「なにそれ、喜んでいいのかわかんないんだけど」








“お前だけ”






これは素直に喜んでいいのか






黒尾「喜べよ」





そう言って私の頭をぐしゃぐしゃに撫でる黒尾。







「あ、黒尾、秋刀魚好きでしょ？」








黒尾「流石だな」






・・・と、若干嬉しそうだ。




じゃあ今日は秋刀魚にしよう。





「当たり前じゃん」








一緒にいると、嫌でも好きなものくらいはわかってしまう。








・・・私達の関係は一体なんなのか。






“ただの同僚”




同僚ってだけで普通こうやって泊まったりする？



だからと言って



“仲のいい同僚”



・・・でもなにかが違う気がする。

まぁ、その通り仲いいんだけどさ。




そう考えながら会計を済ませ、買い物袋を手に取る。






「あ"っ、ちょっ、私持つからいいってば」








ひょいっと軽そうに持つ黒尾。





私の今週の分の材料買ったから重くなっちゃったのに。









黒尾「・・・・左手ぐらい空けとけ」









・・・と言いい、私と手を繋ぎ始めた。








・・・・なんていうか、改めてこうして手を繋ぐと、少し恥ずかしかったりもする。









・・・・付き合ってるわけでもないけど、こうやって手を繋いだり。









・・・私も嫌じゃないから拒まないし。









この関係がなんなのかは、私もよく自分でわかっていない。

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