なな ページ8
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動画も後半に差し掛かってきた。
みんな各々が面白い回答をしている。
「もーさ、真面目に答えよ!真面目に!」
キヨがそう言ってボードに書き込む。
予定ではキヨがそう言ったあと、私と1番実況を撮っているヒラが『女』と書いてカメラがこちらに向き、登場…の流れだ。
「はい!」
「おっ。ラーヒー、自分から行くなんて珍しいね!」
ヒラが手を挙げてボードを見せる。
「『僕の大切な人』!」
ヒラのボードにはヒラの文字で『大切な人』と書かれていた。
一瞬、静まり返る撮影部屋。
そしてすぐにキヨが口を開く。
「へぇ!誰だろ!」
「おや?あそこにいるのは…?」
予定通り、フジがカメラをこちらに向ける。
「あーーー!!!きっ、君はヒラとよくコラボするもりながじゃないか!!!」
フジの声にハッとして私は笑顔を作る。
「こんにちは!もりながっす〜!!この度、実写に登場させてもらいました!」
「なんだよー、もりながかよ!ヒラの女かと思ったよ!」
こーすけがそう言って笑いをとる。
「だって大事なんだもん〜」
そう言うヒラの言葉に笑いつつ、私はどこかドキドキしていた。
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作者名:。(まる) | 作成日時:2019年11月24日 15時