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じゅうさん ページ14

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「ちょっ。もりなが!?どうしたの…?大丈夫っ?」






下を向いて涙を我慢していたがどうやらヒラにはバレてしまったようで心配をされてしまった。








心配なんてさせたくなかったのに。









「大丈夫……っ。ごめんなさい…、ごめんなさい…っ」






急いで涙を拭う。







しかしそうすればするほど涙は溢れてくる。








ダメだ。






早く泣き止まなくちゃ。









ヒラに迷惑がかかっちゃう…。









必死に涙を止めようとしていると急に温かい何かに包まれた。







「だ…っ、大丈夫。だから…」






ヒラが抱きしめてくれていた。








少し不器用に私の背中をさすって、トントン、と優しく叩いてくれる。









安心する。









「ヒラ、大丈夫だよ。…大丈夫」









「大丈夫に見えない」









ヒラはそう言って私と視線を合わせる。








視線を合わせた時のヒラは顔が真っ赤でお世辞にもかっこいいとは言えなかった。







「ヒラ…、可愛い…」





「なっ…。か、可愛いくないから!」








ヒラはそう言って否定するが、真っ赤になって否定するヒラは可愛い以外の何者でもなかった。

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作者名:。(まる) | 作成日時:2019年11月24日 15時

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