【最俺】私の実況の先輩は。【ヒラ】 (ページ2)

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ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ、と携帯のアラーム音が鳴り、私はベッドの上で現実へ引き戻された。

どこに携帯はあったかな、と枕の近くを触る。

『ん～…』

ひんやりとした感覚。見つけた。

私は寝ぼけ眼で携帯を覗き込む。LINEが数件来ている。

その全部が彼だ。

私は彼とのトーク画面を開く。

ヒラ起きてる～?

ヒラお～い

ヒラまだ寝てるの?

それと彼にぴったりな可愛らしいスタンプ。

私はとりあえず『起きたよ』とメッセージを打つ。

するとすぐ付く既読。そして電話が来た。

「おはよう～」

電話越しの彼の声はなんだかいつもよりも低い気がする。

「ん…。ヒラ、おはようございます…」

「今日、実況撮りたいんだけど大丈夫？」

あぁ、そういえば協力実況のバイオハザードがまだ途中だったな、とだんだん頭が覚醒してくる、気がする。

「ん。大丈夫…」

「じゃ、13時頃に最俺ハウス来れそう？」

「じゅうさんじ～？………うん。大丈夫…」

「じゃ、よろしくね～。待ってる～！」

そう言われて電話を切られる。

私は携帯をベッドの横の机に置き、欠伸をしながら上半身を起こして伸びをする。

そして今の時間を確認する。

12時40分。

…さて。

ヒラを待たせるためにゆっくりと準備しますか。