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４８ ~牛沢~ ページ49
牛「じゃあ、風呂はいってくるわ」
襲わないから、とは冗談半分でいったものの
ああやって一蹴されると
なんか刺さるな
男として見られちゃいねぇんだろうな
いや、信頼されてるだけだ
そういう受け取りかただってできる
それでもまあいいか
風呂からでるとAは
地面にすわり、ソファによりかかるようにして
先ほどのタオルにくるまりながら
寝ていた
…やっぱり油断しすぎだろ
テレビはつけたまま
スマホもにぎったまま
寝落ちしたのか
軽く声をかけても、特に反応はない
それにしてもいかにも
満たされている、といったような表情だ
最近疲れてるみたいだったし
仕方ないのか
俺はAを
そっとだきかかえて自分のベッドに運ぶ
布団をかけてやり
俺はなんとなく
Aの頭をそっと撫でてみた
それでも変わらずすやすやと寝ている
Aの顔を見ると
なぜか突然に
自分のやったことが恥ずかしくなり
慌てて電気を消して部屋をでた
牛「…何してんだ、俺
……これじゃ、ただのキモいやつじゃん」
コップやらをかたし
俺はチョコレートを口に放り込んで
ソファに寝転んだ
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作者名：渡下 | 作成日時：2018年9月4日 17時
