殺人鬼と罪 ページ22
…今日≪も≫また、人を殺しました。
≪自分≫という人間を、人格を、殺しました。
鋭く光るこのナイフで一刺しで消しました
彼女は消える前、こういいました
「嫌だ…この殺人鬼ッ!!!!」
目じりを涙が伝いながら必死に私に訴えた
でも、私は冷めた瞳でこういった
「そう、私は殺人鬼よ？貴方で何人目かしら？でもね…私が殺人鬼
なら貴方も殺人鬼じゃない。貴方がなぜここに存在した？≪昔の私≫
を殺したからでしょ？」
彼女は戸惑いを浮かべた、その時にもう時間もないしナイフで刺した。
さようなら、今までありがと。
なんでだろう―――？
今までも何人も自分を殺してきた…
なのになんでこんなにもやもやしてるの？
≪この殺人鬼ッ!!!!≫
彼女の声が頭の中を巡る
ナンデ、ナンデ、ナンデ
だって生きるためには殺すしかないんだもの…
≪あの私≫は出来損ない。
失敗作。完成品を作るために…
雑魚は消す。
ただ…それだけ……それだけのはずなのに…
なんで涙が溢れるの…？
頭の中に彼女の記憶が宿す
≪僕は君を愛するよ≫
≪友達でしょ？≫
嗚呼…ああ…ああ、私は…殺しきれてなかったのか…
こんなに、たくさん、彼女が残ってる
私は…何をしたんだ…？
≪人格を消す≫のは≪愛されるため≫
もう…愛されてたんじゃん…
馬鹿、馬鹿、馬鹿、こんな私…愛されるわけないじゃん…
彼女に、返そう。この記憶と体
返却します、これは私のものじゃないから…
だから、私の分も精一杯愛されて…？
私は殺人の罪により一生貴方の心に閉じ込められているから…
だから、私にも、あなたの愛を分けて…。
ラッキーアイテム
革ベルト
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馬畏(プロフ) - いえ、では。 (2011年12月9日 22時) (
レス) id: a0eabcb227 (このIDを非表示/違反報告)
ろぽ - ありがとうございます！ (2011年12月9日 22時) (レス) id: 7e008ccac9 (このIDを非表示/違反報告)
馬畏 - ろぽさん＞行きました!! (2011年12月9日 20時) (レス) id: 7459a98858 (このIDを非表示/違反報告)
ろぽ - 「こんな気持ちは私だけじゃないんだ！」と思いました。ありがとうございます。 是非、よろしければ私の「涙色」というのを見てください。 ありがとうございました。 (2011年12月8日 23時) (レス) id: 7e008ccac9 (このIDを非表示/違反報告)
ろぽ - はじめまして。ろぽ と言います。早速ですが、とても共感できることが沢山ありました。私は、いじめは受けたことはありませんが 友達との関係がギクシャクしています。だから、なんだかちょっと安心しました。 (2011年12月8日 22時) (レス) id: 7e008ccac9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：馬畏 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/nyahahahaw/
作成日時：2011年6月11日 20時
