君は 貴方side ページ4
看「今日も頑張ろうね」
「うん。」
今日も治療をする。しんどいし吐き気もするから嫌いだ。
病院生活で唯一楽しいことがある。ベランダに出てあの歌を歌うこと。
今日も治療が終わりベランダに向かい、歌い始める。
「誰にも負けないとても勇敢なヒーロー僕は今日も夢を見てた〜♪」
老人「おぉ。今日も優ちゃんの歌が始まった」
老2「Aちゃんはお歌上手いねぇ。いつも同じ歌だけど聞くの好きよぉ」
今日もお爺さんお婆さんは元気だ。私が答えなくてもわかってくれてる。簡単に言えば常連だ。
歌い終わり一息つくと後ろから声がした。
こ「あのっ………!」
聞いたことのある声。誰かに似ている。振り返ると私と同じくらいの歳の男の子が泣いている。
こ「いい歌ですね!」
この歌の良さをわかってくれる人がいた。
「うん。すごくいい歌。」
でも、泣いてるのがちょっと面白かった。だから彼の顔色に合わせて少し悲しそうに言った。
看護師「Aちゃん。そろそろ時間よ」
あぁ。また治療だろう。これから楽しくなりそうだったのに。彼にはもう会えないだろうな。
「じゃあね」
そして私はベランダを出た。
病室に戻り治療を受ける。毎日毎日何度もやって、なんのためになるのだろうか。
明日も会えるかな………
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akane_朱音 - わおころちゃんだ…可愛い(´∀`*) (2019年10月16日 18時) (レス) id: 54998763e1 (このIDを非表示/違反報告)
sainodazo(プロフ) - 誤差でついてたみたいです教えていただきありがとうございますm(*_ _)m気をつけます (2019年10月13日 11時) (レス) id: 5d91dca924 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年10月13日 5時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sainodazo | 作成日時:2019年10月13日 2時