隣の席はあのすとぷりメンバーでした。【さとみ】

本音 ページ15

さとみside

高校1年
俺はすとぷりっていうグループに入っている
学校でも広まってて毎日女子が話しかけてくる

そんな中すごく仲の良い子がいたんだ
その子は同じクラスで特に目立つ子じゃなかった。話したこともなかったけど委員会が一緒になってから毎日話すようになった
ある日至る所に怪我をして登校してきた

「それ、どうしたの？」

その子は「コケただけ、なんでもない」という
その日を境に怪我が増えていき俺とも話さくなり、気づいたら転校していた
入学してわずか１ヶ月で

それからまた別の女子が話しかけてきて同じことが起きた

「なーくん。これって俺が悪いんだよね。俺が女子と仲良くしてるから………」

な「さとみ君ゆっくり考えよう」

それから女子と1対1になったら素っ気なくするつもりだった

だけど次の子は明るくて天然で俺の素っ気なさは気づいてくれなかった
そしてまたいなくなった

高校に入って夏になる前に女子3人も転校するのはおかしい

先生はいじめが起きているからだという
そして聞こえたんだ。どこからか

『さとみ君の囲いがさとみ君に近づいたやつ転校させてるってさ』

『さとみの囲いだよな？あいつは気づいてんのかな』

そこで俺は理解した。俺のリスナーが俺に近づく女子をいじめているのだと
だから話しかけてくる女子は基本2人で話しかけてきてたのか
そりゃそうだよな。一人で行くとターゲットにされるのだから
それから女子が苦手になった。

俺が転校しようと思ったけど3人に止められた

こ「さとみ君がいなくなったら俺どうしたらいいの？」

ジ「さとちゃんが転校したら意味なくなるやん」

な「さとみ君逃げちゃダメ。ちゃんと主犯の子達と立ち向かわないと、このままじゃ何も変わらない。転校はただ逃げてるだけだよ」

そうか俺は逃げようとしてるんだ
俺が巻いた種なのに、

どうしたらいい→←沈黙

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す