あの世界で、生きてみたかった。 (ページ10)

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「ああ？んだよお前。俺は真実を言っただけだろ？こいつみたいな呪われてる奴がいたら、いつこの村が大変な事態になるかわかんねぇじゃねぇか！」

.....

この人はきっと、この村が大好きで、大切に思ってるんだろう。

私はこの人の意見を否定するつもりはない。

だけど、

だけどね、

言い方が悪かったんだよ。

＿そんなやつ早く村から追い出せよ＿

その言葉が、私の頭の中をぐるぐる回る。

ぐるぐる、ぐるぐる。

まるで本で読んだ''ゆうえんち''にある、''メリーゴーランド''の様に。

きっとこの人は短気だろうから、優しく、とぉーっても遠回しに言ってあげる。

「なら、もしその子を村から追い出して、それがその子の逆鱗に触れる、つまりは、その子の呪いの力が目覚めてしまったらどうするおつもりですか？」

昔、母に教わったことがある。

＿いい？ライリー。＿

＿なぁに？お母さん。＿

＿もし相手が自分の意見を聞いてくれなさそうだったら、優しく、そして出来るだけ遠回しに言うのよ。＿

＿？…分かった！＿

あの時は何故、遠回しに言わなければいけないのか分からなかったけれど.....

今なら分かる。直接言うと、どうしても相手を怒らせちゃうかもだから、だよね。

「それも...そうだな。」

.....ありがとう、お母さん。