10 クリスタル ページ10
A｢リングに？｣
星野｢そ、｣
夜天｢じゃああとはよろしく、星野｣
大気｢仕事の準備は任せてください｣
星野｢お前らなぁ！｣
2人が部屋から退場した。全く…とため息をするとまた私に向き直ってリングに触れた。
あれ？
星野｢どうした？｣
A｢取られたら嫌なものなのに、前は触られたら嫌な気持ちになったのにならないの｣
星野｢それは信用して貰えたってことでいいかな？｣
｢その方がやり易いよ｣
星野くんの言う通り私はリングに聞いてみた。でも聞こえるのは雑音でわからない。
私を母星へ飛ばしたり、浮かせたり応えてはくれるのに。
粉々に母星が砕けてしまったから？
A｢ダメ……聞こえない｣
光は灯るから体力ばかりが吸い取られている。
額には汗が滲んだ。
A｢こんなにも変身って大変なの？｣
星野｢オレら3人はそんな事ない｣
腕を組んで考える星野くん。
使命を持って生まれるセーラー戦士は変身する運命。
避けられないものらしい。
星野｢転生はした事ある？｣
A｢何それ｣
星野｢前世の記憶は無いかもしれないな｣
ブツブツと考え込む星野くん。
少し黙り込んで行くしかないな、と1人で頷くと肩を掴まれた。
星野｢母星へ飛べるか？｣
砕けた私の星へまた行こうというのだ。
A｢そんな時間…｣
星野｢リングに言うんだ、大丈夫オレも行くから｣
さあ、時間が無いと星野くんは手を高く挙げた。
星野｢ファイタースターパワー メイクアップ！！！｣
また彼から彼女に変わった。
その輝きに反応したのか慌てて2人が部屋に戻って来た。
大気｢星野！一体何のつもりです！？｣
ファイター｢今からAの星に行ってくる！｣
夜天｢粉々だったじゃん！それに明日初仕事だよ！？｣
それまでには帰ってくるとファイターが言う。
ファイター｢さあ、行きましょう｣
差し伸べられた手を取り私はリングにお願いした。
困り顔の2人が何か言っていたけれど聞こえなかった。
きっと星野くんへの文句だろう。
私の星。
A｢何も無いですね｣
やはり白い岩が転がるだけ。手がかりなんてヒントなんてある訳ない。
ファイター｢呼びかけてみて｣
A｢はい｣
言われるがままリングに星に呼びかける。
でも雑音が返ってくるだけで変わりは無い。
せっかく飛んだのに。
ファイター｢ちょっと見て回りましょう｣
ファイターに手を引っ張られ白い岩の中を進んでいく。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 74人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ありさ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (10月1日 2時) (
レス) id: 647515eb4d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kne.hrknt（ハル） | 作成日時：2023年7月24日 22時
