09 クリスタル ページ9
3人は出会って数日私に色々と教えてくれる。
この広大な宇宙で生まれる者全てがクリスタルを持ち、その中でも星の守護に選ばれた者は未知なる宝石“セーラークリスタル”を持って生まれる。
夜天「スターシードとも言う」
星野「選ばれた者は選ばれた星やそこで生きる人々を敵や災害から守るんだ」
大気「そして誰もがその星のプリンセスやプリンスで、この太陽系の様に規模が大きい惑星では自分の星の他にも主を守護する使命もある」
A「じゃあ、大気さん達も大きな惑星から来たのね?」
私の星はよく分からなかったけど。
星野「太陽系よりもうんと小さいよ」
「ここは銀河で1番輝きの強い有名な惑星だよ」
銀河で1番。
そんなすごい星に流れ着いたのね。
夜天くんがポケットから何やら取りだして机に置いた。
これは…彼らが“彼女”になるための道具。
夜天「ボクらの今の姿は仮の姿、このセーラーチェンジスターで本来の姿になるんだ」
A「なぜ性別を変えてるの?」
星野「あの方を見つけるのにこの姿の方がやり易いと思ったんだ」
3人はとある遠い惑星、キンモク星のプリンセスの守護戦士。敵の侵略に遭い星は滅ぼされ、なんとか逃れたもののはぐれてしまっていた。
大気「あの方は大切な人を奪われ、ケガも負っている…早く探し出さなければならないのです」
A「手がかりはないんですか?」
夜天「痛いところつくね、微かなキンモクセイの香りとあの方のクリスタルの気配で地球のどこかにいるってのはわかっているんだ」
でも追いついた時には香りも気配も分かりにくくなっしまったらしい。
夜天「ちゃんと寝れてるかな、プリンセス」
心配そうにする3人。
そんな中助けてくれたから私もなにか手伝いたい。
A「私にもっと色々と教えてくれませんか?」
帰る場所もないんだ役に立ちたい。
そう言うと3人はクスっと笑った。
星野「まずは変身しないとな」
大気「頑張ってくださいね、教育係」
星野「オレだけでやんの!?」
大気「当然でしょう?駄々こねた言い出しっぺがやるべきです」
「たまに手伝ってもいいですが…」
夜天「そ、ボクらもう明日から大忙しなんだから!」
恐ろしい量のオファーのメールが画面いっぱいに映る。
A「変身…言葉とかあるんでしょうか」
星野「あるよ、オレは“ファイタースターパワー メイクアップ”って言うし」
でも私、自分の星の名前なんて知らないし…。
星野「そのリングに聞いてみたらいいさ」
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ありさ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (10月1日 2時) (レス) id: 647515eb4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2023年7月24日 22時