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07 アイドル ページ7

星野「大丈夫ですよ、オレらそんなヒマ無いですから」

??「強気だねぇ!まあいいや期待してるよー」

ひらひらと手を振りながら去っていくのをただただ見つめていると夜天くんが教えてくれた。

夜天「あの人は今から出る番組の偉い人、これからボクらの歌に驚く人の1人だよ」

3人は私に気にするなと言った。
今夜みんなまとめて虜にしてみせると。
楽屋に入りそれぞれが身なりを整え化粧をする。

星野「じゃあ行ってくるから、キミはここで待っていて」

A「分かりました」

小さなテレビ画面で彼らの姿を見守ることにした。
歌で人探しっていまいちピンと来ないけどどうやってやるんだろうか。

<星野「それでは聴いてください、“流れ星へ”」>

つい数時間前に聴いたばかりの音がスピーカーから流れる。けれどテレビからの彼らの声は先程と少し違った。
機械越しでも、電波を介しても強く感じるメッセージ。

A「本気で誰かを探してるんだ」

瞬く間にテレビ局は慌ただしく人が行き来した。
それは流星のごとく現れたスターの誕生を逃さまいとする欲。

A「お疲れ様でした」

この一言を掛けるのが精一杯なくらい楽屋に戻った彼らの周りには人が押し掛けていた。
番組のオファー、ドラマ、雑誌、ラジオ。

大気「こちらに全て連絡してください」

夜天「ボクたち帰るんで!」

星野「またよろしくお願いします」

事務所を持たない無名のアイドルが一夜にして注目の的になった。
人が捌けてやっと居なくなると3人は成功を噛み締めた。
これでプリンセスを探せる。上手くいった。

星野「……あれ?Aは?」

私は3人の喜ぶ姿を見た後すぐに楽屋を飛び出していた。
身体が先に動いたのが正しい答え。
面倒見てくれた恩人たちの邪魔をしたくないと思ったから。

A「覚醒してないけど自覚は出来た、1人でもなんとかできる」

来た道を夜空の星を頼りに歩く。

A「ねえ、私のクリスタルさん?私を3人が追いつけないくらい遠ざけてくれない?」

リングにそうお願いするとぽわっと光が灯った。

A「お願い」

ふわりと身体が浮く。





??「……ギャラクティカ・クランチ」

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ありさ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (10月1日 2時) (レス) id: 647515eb4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2023年7月24日 22時

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