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03 母星 ページ3

話は途中で無理やり終わり、部屋には私だけが取り残された。
あの会話でわかったのは私が厄介者だと言うこと。
去り際に夜天という青年がリングは指にはめるとま無くさないよ、と教えてくれた。

A「私は遠い星の戦士…」

キラキラと輝くリングを眺めながら実感の湧かない現状をただ繰り返しグルグルと頭の中で復唱していた。

A「ねえ、煌めくクリスタルさん?」

「私を母星に連れて行って」

その瞬間リングから見た事ないほどの輝きが放たれた。
止まってとお願いしても収まらない。
光は部屋をギラギラ照らし窓から溢れた。

A「…い、嫌!!」

怖い。
3人の目にも止まったのか直ぐに慌てる足音が部屋に向かっているのがわかった。

星野「おい!大丈夫か?」

星野くんの声。

A「星へ連れて行ってってお願いしたら…止まらなくて!」

夜天「生まれたての星の輝きだ」

大気「感心してる場合じゃない!これでは勘づかれてしまう!」

3人は駆け寄ってあれやこれやと話し始める。
私には何一つ分からないけど。

夜天「昔、ボクらのプリンセスもこんな事あったよね?」

大気「ありましたけど」

夜天「同じ方法で止められないかな?」

星野「馬鹿言うなよ…それはオレたちが守護戦士だから出来たんだ」

「何の関係もない星の暴走は止められないだろ」

よく分からないけど…。

A「やってください」

痛みを感じるほどの輝きが今止められるならなんだっていい。
すると3人は私を囲むように立ち、片腕を高く挙げた。

星野「ファイター スターパワー!!」

大気「メイカー スターパワー!!」

夜天「ヒーラー スターパワー!!」

「「「メイク アップ!!!」」」

眩い光に包まれた3人は一瞬にして姿を変えた。
今の私には表現し難い、“彼”から“彼女”に変わったのだ。
驚く私に目もくれず光るリングに手をかざす。

メイカー「早く落ち着かせましょう」

ヒーラー「わかってる」

ファイター「リングの…クリスタルの主はあなたよ」

「力を貸すから命じてみて」

グイッと肩を抱かれやってみて、と言われ頷く。
お願い、落ち着いて…!
すると輝きは応えてくれたのかリングに光が戻っていく。
その瞬間に私たちは弾き飛ばされたような音とともに別の場所に移動した。

ファイター「テレポーテーションしたわね」

そうか私が星へ連れて行ってと頼んだから…。

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ありさ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (10月1日 2時) (レス) id: 647515eb4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2023年7月24日 22時

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